Sketch of the Day

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千駄堀付近の軽車道

2024-02-17 | Sketch of the day

昨日は終日車を運転していたせいか一晩中腰の痛みが引かずよく眠れなかった。その身体に鞭打つように妻と歩きに出た。じっとしているより歩いていたほうが腰も楽なのである。二十一世紀の森と広場を目指した。以前も歩いたことがあるが、今日は時間がなかったので松戸新田を経由する最短経路を選んだ。

最短経路は徒歩の場合いろいろと問題がある。例えば松戸新田駅前の踏切など、歩行者、自転車、自動二輪、自動車が同時に渡ろうとすると幅員が足りず、そのしわ寄せは端っこにいる歩行者にくる。つまり線路敷に落っこちそうになる。センターラインのない道路に入ると状況はさらに悪化する。しかし、このような力関係が逆転する道路がある。軽車道とよばれる道路幅1.5メートル以上3メートル未満の道路で、国土地理院の地形図で黒色の実線で示されている。

ここまで幅員が狭くなると自動車の通行が不可能なものが多く、可能な場合でも通行を控えるドライバーが多い。というか自動車乗りには道路として殆ど認識されていないというのが実情であろう。だから、通過交通は皆無と言ってよく、せいぜい居住者が軽トラックを転がす程度である(しかも徐行を強いられる)。このため、軽車道は歩行者が堂々と歩いていられる貴重な道である。ただし歩こうとするならばだが。。。この軽車道、残念なことに市街地では殆ど残されていない。郊外の市街化調整区域などで比較的よく温存されていて、遠回りを厭わず、軽車道を歩き繋いでいくと、その田園的な景観とも相まって長閑な散歩を愉しむことができる。いわば日本版パブリックフットパスである。