Sketch of the Day

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ワルターの田園、フレイレのブラームスなど

2008-05-02 | Media
ワルターの田園をCDで買い直した。この録音(1958)は、中学の時にLPで買って愛聴していたが、久しぶりに聴きたくなってCDを入手した(レコードはいま再生装置を持っていない)。ふくよかでスケール感のある慈愛に満ちた田園だったように記憶していたが、果たして久しぶりのワルター田園はあの頃と同じように鳴ってくれた。カップリングの「運命」もすばらしい。じつはこの運命も、シューベルトの未完成をB面に収めたLP盤を持っているが、こちらは母が学生時代から聴いていたもので、当時すでにすり減ってノイズまみれになっていたことが懐かしく思い出された。あれから二十五年以上の月日が経っている。

続いて、シャイー&ゲヴァントハウス管の初録音にしてライブ録音のピアノ協奏曲1番&2番。ピアノはフレイレというおっさん。デッカの録音もイイのだが、演奏がこれまたイイ。ピアノもイイよ。先頃、ヴァージンからリリースされてここでも紹介させていただいたアンゲリッシュ&ヤルヴィの同曲(1番)もそうだったが、ブラームスが重苦しく響いてこない。といって決して軽いわけではない。弾力があってじつによく歌っている。こういう演奏を聴いちゃうと、やはり買わざるをえないのかなぁと思う、シャイーのマーラー全集。。。

さいごにベートーヴェンのピアノ協奏曲であるが、なんといってもボクは1番と4番をとる。そして、1番ならグルダ(シュタイン指揮のウィーンフィル)、4番はルービンシュタイン(バレンボイム指揮のLPO)をふだん好んで聴いている。では、グルダの5番とルービンシュタインの5番、どちらをとるかと問われると、これは非常に難しい。。。熟考したあげく、グルダである。理由はピアノの音。