
拉致家族会ら新運動方針発表、署名用紙に「親世代存命中の帰国」記載 5月に全国実施へ(産経新聞) - goo ニュース
2025/02/16 20:21
北朝鮮による拉致被害者家族会と支援組織「救う会」は16日、東京都内で合同会議を開き、被害者救出に向けた令和7年の運動方針を決定した。政府に対し、親世代の家族が存命中に被害者帰国を実現させるよう改めて要望。国民ら向けの署名用紙にも、新たに「存命のうちに帰国」の文言を盛り込む。5月中に全国一斉の署名活動を実施することも明らかにした。
新方針では、横田めぐみさん(60)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(89)と、有本恵子さん(65)=同(23)=の父、明弘さん(96)の2人を念頭に、「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国を実現させること」を政府に要望。被害者救出を求める署名用紙にも、冒頭に、「政府は親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ」とのメッセージを新たに記載するとした。
新様式の署名用紙は、近日中に、救う会のウェブサイトでダウンロードできるようにする。
合同会議後の会見で、めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(56)は、石破茂首相が今年1月に国会で、持論の日朝連絡事務所の設置案について「それなりに有効」「メリットがある」などと答弁したことに触れ、「受け入れられない。非常に心配だ」と懸念を表明。その上で、「今年の方針には、親世代の家族が高齢化している中で、政府が『タイムリミット』をより強く意識してほしいという思いを込めた。連絡事務所設置などではなく、私たちと同じ目線に立ち、(対北)交渉を組み立ててほしい」と訴えた。
拉致問題に関係する団体は3つあります。
政府認定の被害者家族の団体「家族会」北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 - Wikipedia
そして被害者を救う為の団体「救う会」北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 - Wikipedia
更には荒木和博さん代表の「特定失踪者問題調査会」もあります。特定失踪者問題調査会 - Wikipedia
救う会のHPには家族会も含めた活動を記されています。
■家族会役員
代表=横田拓也 副代表=浜本七郎(帰国者担当)
事務局長=飯塚耕一郎、事務局次長=横田哲也
・名誉会長 藤野 義昭、・会長 西岡 力、・副会長 島田 洋一
・事務局長 平田隆太郎 ・役員・幹事計37名
この3つの団体の内、マスコミに取り上げられるのは家族会です。
親の世代が存命の内に全被害者一括救出を訴えています。
親世代。。。。横田早紀江さんと有本明弘さんのお二人が存命の内に救出して欲しいと。
拉致がわかってからもどんどん親世代の方々がお亡くなりになっています。
2002年の蓮池薫さんら5人が飛行機のタラップを降りてきた時のさまを思い出しますが、
横田滋さん早紀江さんや有本明弘さん嘉代子さんはどんな気持ちで見ていたかと思うといたたまれません。
なぜ娘はあの中にいないのだ。なぜ娘は死んだと言われないといけないんだと。
無念、悔しさ。。。様々な思いが交錯したと想像します。
そんな中、昨日 有本恵子さんのお父さん有本明弘さんがお亡くなりになったとの報道です。
北朝鮮拉致被害者家族、有本明弘さんが96歳で死去 娘の恵子さん拉致から42年
昨年は車椅子での姿で、明らかに衰えがわかりました。
急いで欲しい。
笑顔で恵子さんを迎えて欲しいとの願いも叶いませんでした。
家族会の皆さんも落胆されていると思います。
そして石破総理はどんな気持ちで訃報を聞いたのでしょう。
東京と平壌に連絡事務所設置案を未だに捨てきれない石破総理。
石破さんは以前からこの考えを述べていますが、北朝鮮の実情を知っているのかと。
そんな生易しい対応で被害者を取り戻せるのかと思います。
家族会の皆さんが怒りを持って訴えるのはよく分かります。
生半可な気持ちで救出を言わないで欲しいと思っているのではと想像します。
ところで親世代は横田めぐみさんと有本恵子さんのご両親との報道です。
横田さんのお父さん滋さん、有本さんのお母さんの有本嘉代子さんは既にお亡くなりになってしまい、
そして有本明弘さんもお亡くなりになってしまいました。
しかし救う会が考えている拉致被害者は寺越昭二さん、寺越外雄さん、寺越武志さん、
小住健蔵さん、福留貴美子さん、加藤久美子さん、古川了子さんら7人を加えています。
寺越武志さんのお母さんの友枝さんはよくテレビ報道もあり、ご存知の方も多いと思いますが、
昨年2月25日、92歳でお亡くなりになっています。
救う会が考えている拉致被害者は政府認定の17人と寺越さんらの7人を加えた24人。
更には100人近くの被害者を想定しています。
また特定失踪者調査問題調査会には約470名、警察には約900名の失踪者のリストがあるとの事です。
ですから親世代でご存命の方はいる筈です。
マスコミの「親世代が存命の内に」は横田さんと有本さんの親御さんを指している事に違和感があります。
しかし別の見方だと、政府を急かす為に横田さんと有本さんの親御さんしかいない、
早くしないと親子で抱き合う姿が見られない、とのメッセージにも思えます。
それにしても他人事です。
事情も背景も違いますが、海外では交渉で拉致された人を取り戻したとの報道を聞くたびに、
日本政府は何をしているんだ、国民の命、国益を考えているのかと思ってしまいます。
とにかく相手国を脅すぐらいの強さがありません。
特に軍事力がありません。
そしてスパイ防止法などで「人質を交換する」方法もありません。
スパイ防止法があれば北朝鮮の工作員を多数検挙できる筈ですし、
そうなれば拉致被害者との交換も出来るのではと思います。
ただ、人の命を極端に軽視している金正恩は工作員がどうなる事か知った事ではない、
との考えもありそうですから、人質交換の方法に応じるかどうか不透明ですが。
他には工作員の拠点でもある朝鮮総連に圧力を掛ける事も出来るでしょう。
なぜしないのか。。。
なぜスパイ防止法制定に反対するのか。
それは朝鮮半島系の議員の存在もあるのではと。
また石破さんに至ってはハニトラ疑惑もありますし、相手が許してくれるまで謝るべきだとの思想です。
石破さんが動かなければ石破降ろしをすればいいのですが、
今の自民党にはそれだけの勢いもありません。
しかし拉致問題は全国民の問題です。
与党野党関係ありません。
もっと国会議員なら国民の命を守る究極の目的を達成する為に様々な方策を考えてもらいたいです。
国は国民の命を、地方自治体は自治体の住民の命を守る使命を忘れないで欲しいです。
国が動かなければ、地方自治体が国を急かして欲しいですし、
発信力のあるマスコミこそ、拉致問題をもっと報道してもらいたいです。