自家製麺と定食 弦乃月@愛知郡愛荘町東円堂:限定 近江しゃもそば&醤油そば月光

週末が近づくと、しばらく休業していた弦乃月が営業を再開するという知らせがどこからともなくやってきた。そこでおよそ一月ぶりに愛荘町に向かう。
訪れた時間は正午にさしかかる少し前。こっそりと、ひっそりと営業を再開させた筈だったのに、誰かさんのツイートか、あるいはインスタグラムから情報がわっと拡がったのだろう。すでに店内、満席。といっても駐車場には少し余裕があり、外待ちが出来るほどではなかったけれど。
この度の営業再開、昨夏の正式オープンから 9月22日の喜多方肉そばまでが第1章、 11月9日から今年の1月末までが第2章、そしてこの日からが第3章ということになろう。その第3章では店舗入り口の所に新たにメニュー表を掲げるようになった。従前、「醤油そば」は弦乃月ブレンドと称する、滋賀県愛知郡愛荘町の地醤油、丸中醤油ベースのもの一本だったが、第3章からは従前の弦乃月ブレンドをベースとした「醤油そば上弦」と、あらたに和歌山県御坊市の三ツ星醤油を用いた「醤油そば下弦」と、さらに白醤油(ちなみにどこの蔵のものか、今のワタシは知らない)ベースの「醤油そば月光」と、醤油そばに三種の柱を置くようになった。そして定食は、従前はローストポーク定食のみがレギュラーだったが、この度あらたにチャーシューエッグ定食とシウマイ定食を追加してきた。1月末からこれまでの休業期間は、これらの新メニューの研究開発期間であったことを、弦乃月店主のSNSフォロワー各位はよくご存じのことであろう。
そしてかつての、超ユニークだった「セルフ会計システム」は、いよいよ食券制に変更。ところで、この液晶表示画面部分にジャギーの入ったコンパクトなテンキー式券売機…あれ?どこかで見たぞコレ!という方も多いと思うが、かつて大津市、唐橋前「ラーメン桃李路」で長年活躍したあの券売機が、(まあ舞台裏ではいろんなことがあったとは聞いているけど)ココ弦乃月で第二の活躍をすることになった。
とはいっても、弦乃月を訪れるお客さんの皆が皆「ラーメン桃李路」に行ったことがあるというわけでもないことだろう。このテンキー式の券売機では、二桁の数字がメニューになる。具体的にはラーメン桃李路が開店したばかりの頃のこの記事を御参照いただければ幸いだ。
で、券売機と、番号表と、従前からある高額紙幣対応の両替機はこんな感じで設置されるようになっていた。
今回、同行者は「醤油そば月光」(食券には「醤油C」印字される)を、ワタシは限定の「近江しゃもそば」を注文。店舗再開当日からいきなり限定メニューだが、店内のどこにもその表示がないのは…ナイショにしておこう。
お冷やの入ったヤカンは第2章のころと変わらずだが、コップが白い陶器にあらためられていた。
弦乃月は開店以来、店内設備を店主のDIYで設えているが、以前は荷重がかかると多少たわんでしまいがちだったカウンター席のテーブルには補強が施され、かつてみたくたわむことのないよう改良されていた。
さらにテーブルには一見「お品書き」のように見える表があるが、これは各メニューのトッピングを表している。苦手な食材があれば、あらかじめ申し出てほしい、というのと、作った料理は残さずに召し上がっていただきたいという店主の意思表示である。
カウンター席の眼前には以前も製麺機をはじめ、製麺作業にかかるアイテムが多かったが、第3章となって、よりスパルタンな様相を呈するようになっていた。
そして出来上がってきたこの日の「限定近江シャモそば」。およそひと月御無沙汰だったトレーに割り箸、レンゲを添えて提供されるこの姿。逢いたかったぁ。
いつもそうだが、画像からその味を想像していただくことは可能だが、実際の味わいはやはり実際に食べてみないことには、分からないもの。そこを拙い文章力で補おうとするわけだが、透明感のあるすっきりとした見た目とは裏腹に鶏の旨味がとても分厚い。その出汁加減を主張するのを狙ってか、醤油ダレ的味付けは少し控えめ。そこがいい。チャーシューは第3章にあたり豚は吊し焼きの方式で作られたもののようで、従前とはうって変わった作りになった。肉のジューシーさという点では、この日味わったものはもう少し充実感がほしいと思った。その分、鶏チャーシューのしっとり感と深い旨味が引き立つ感。メンマは以前と同様、自然な味わいと食感。「メンマそば」として浴びるほど食ってみたい衝動に駆られるヤツ。
麺は全粒粉を含んだストレート麺。ちょっと日本蕎麦っぽい食感ながら、高倉二条系列のアレほどに全粒粉全粒粉してはいないとともに、やはりどこまでも啜りたくなる弦乃月ならではのテクスチュア。
いっぽう、同行者注文の「醤油そば月光」。
白醤油仕立てゆえ、見た目はあたかも塩ラーメンのようだが、少し味見させてもらうとそこはやっぱり醤油の存在感。かつての弦乃月ブレンドの記憶に比して、ちょっと甘め指向かな。豆モヤシがデフォルトに添えられる様になったのも第3章からの変化。
麺は限定近江しゃもそばとおなじ全粒粉含みの麺。このめんが第3章ではスタンダードになるのかな。
今後、上弦・下弦も気になるし、定食も気になる。実はワタシ、弦乃月の定食をまだ食べたことがないので、実は未食扱いなのかも知れない….


自家製麺と定食 弦乃月ラーメン / 五箇荘駅愛知川駅
昼総合点★★★★★ 5.0


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