ラーメン桃李路(とうりみち)@唐橋:トンコツラーメン

情報源はKTY店主もり~んのこのツイートだった。

正式オープンしたのは2月7日の事だったらしい。この日はオープン後初の土曜日。その日の初の客として少し早めに駆けつけ、ポールポジション奪取。お店の前は人とクルマの往来が多いバス通り。店先に一人でボォ~っと開店を待っていると、やたらと視線を浴びている気がした。

入店すると入口スグ右に、最近すっかり見る機会の減った公衆電話機よりもさら一回り小さい、実にコンパクトなサイズの券売機。さらにコレが公衆電話機よろしくテンキーを押す仕組みになっている。ラーメン店で、この手の券売機に会うのは初めて。で、押すべきメニュー番号は....

券売機の前に立って見上げると、ソコにメニュー表があり、メニュー表にある番号を券売機のテンキーに入力するシステム。日頃からそういうことに慣れているヒトにはなんでもないことだけど、世の中決してみんながみんなそういう人ばかりではない。今後、そのあたりをどのように接客対応でカバーしていくか...は、この券売機を導入したがゆえの課題だろう。客側の目線から見ればちょっと面倒な「番号入力」システムだが、この面倒くさいやり取りを逆手に利用して客とのコミュニケーションを密にとるためのツールと捉え、よりきめ細やかなサービスに活かすというのはアリかも知れない。
このテンキーシステムな券売機を導入したことにより今後どんなドラマが生まれてくるだろう。今はブログを書いているからそんなことを思ったりするが、券売機前にたったときは、「あー、トンコツラーメンは10番なのね」とだけ確認し、イチ、ゼロ、とキーを押した。

最近になって、プラ製のリサイクル箸を置くようになったお店は増えてきたが、このお店は割り箸積極利用派の立場をとる。
さて、ワリバシは是か非か?そんなことを論じる一方で、じゃあ、ホームセンターで安売りされているマングローブ木炭の環境的負荷はどうなのよ!?とかも
入ってくると、環境問題というのはワリバシや木炭といった、小さな一部分だけ見ていても根本的なところにつながっていかないんじゃないか?という気がして
くる。
...ハナシが大きくなってしまったが、このお店の割り箸、奈良県下北山村にある新屋製箸所で、吉野杉の建築材から出た余剰材を用いて作られた「天そげ箸」というものだそうな。(←テーブルに置いてあるアルバム形式のメニューの中に、この事について書いたページがありました。)
よく管理された杉山に入ってみれば具体的に感じ取れることだが、一本のまっすぐな杉の木を育てるためには、アホほどの枝打ちが必要なわけで、また、まっとうな建築用角材を作り得るためには、同時にかなりの余剰材を産むことになる。そんな「余った木」をうまく利用して作られた割り箸なら、「ワリバシ=環境への負荷」には成り得ない、という主張は、ナルホドそうだと思える。

さて、待つことしばし出てきた「トンコツラーメン」がコレである。
え?コレ...トンコツラーメン!?

スープはなるほど動物系のドシリとした濃厚なダシが効いているが、ホネそのもののダシの味わいというより皮や筋や脂が渾然一体と煮こまれた感のある味わい。さらに無化調にこだわり、かつタレ薄めなのでダイレクトなダシ感がググっと前に出た感。タレ控えめが好みの自分にとってはなかなかイイ。が、ここまでタレの味が控えめだと、それを物足りないと感じる人も多いんじゃないだろうか。

「トンコツラーメン」と称するこのラーメン....その濃厚な動物系のダシを柱としたスープに、ほうれん草、白ネギ、厚手のロース肉チャーシュー、大きな三枚の海苔、そして短めの太麺とくる。
そう。それはいわゆる「家系」の語法。京都でいうなら「紫蔵」のアレである。
ならば、家系のラーメンとして売ればいいようなものかも知れないが、そもそもそんな類のラーメンを食べさせてくれるお店がこれまでない滋賀県で、突然「家系」と称しても認知を得にくいだろうと判断した結果、強いてこのラーメンを「トンコツラーメン」と称することにしたのだろうと勝手に推察する。

無化調であることに加えて、タレ控えめなので、途中で味の変化を加えたくなる。テーブルには、既にそのことを見越しているかのようにニンニクと豆板醤の用意があることとと、途中で酢を加える提案が書かれていた。
ニンニクドッカンも魅力的だが、次の日の仕事を思い遠慮することにして、豆板醤をお願いしてみた。

で、冷蔵庫から出してくれた豆板醤をスープに少し加えて啜ってみる。厚みのある辛味が増す。あーコレはアリだな。

今回は家系テイストの「トンコツラーメン」をいただいたが、目下正式リリースに向けて調整中らしいエビワンタン入り醤油ラーメンもぜひ味わってみたいところ。...23番のメニューは「チ」の字が抜けてしまったのねきっと。(笑)
このお店、ここ数年で著しく進化した滋賀のラーメンにさらなる幅広い楽しみをきっと与えてくれる存在となるだろう。今後の進展に注目したい。


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【ラーメン桃李路】
 公式ブログ
 11:00~14:00  17:00~21:30
 月曜日、第4日曜日定休
 077-572-6382
 大津市鳥居川町8-5
 P:あり(3台)


桃李路ラーメン / 唐橋前駅京阪石山駅石山駅

昼総合点★★★★ 4.0

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