壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

三日

2010年01月03日 20時34分50秒 | Weblog
 まだ寝ているのだろうか。近所の雨戸を繰る音が、まったく聞こえてこない。
 「8時を過ぎたので、もうよかろう」と雨戸を開けたら、案の定、わが家が一番。視界の範囲は、みな雨戸が閉まっている。
 テレビで「箱根駅伝」を見る。
 いつもなら、昼過ぎに日本橋まで応援に行くのだが、今日は、もう一度、年賀状を書くことにする。
 三が日は、休みの店が多く、今日やっと開いている店を見つけ、年賀はがきを買うことができた。
 同じ失敗をしたくないので、プリンターをだましだまし、一枚ずつ確認しながら印刷する。つぎに、篆刻家、中山正男先生の「千手観音」印を、祈りをこめながら捺印。こうして、宛名を書き、ポストに投函したら5時半をまわっていた。

        白少し透きし三日の鏡餅     森 澄雄
        山中の鯉に麩をやる三ヶ日     森 澄雄

 「三日(みっか)」は、三が日の終わりの日、つまり、一月三日。元旦から朝ごとの雑煮(ぞうに)や屠蘇(とそ)も、一応、この日で納めとなる。
 「三ヶ日(さんがにち)」は、一月の一日、二日、三日の総称。この三日間は正月気分で、官庁や会社なども一般には休みとなる。
 二日は、仕事始めの吉日とされ、商店では初荷を迎え、家庭では書き初めなどをして祝ったものである。


      湯を注ぐチキンラーメン三日かな     季 己