壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

寒椿

2008年01月31日 21時45分00秒 | Weblog
 木偏に春、と書くように、椿は、春の代表的な花木である。所によっては、秋ごろから咲くものもある。とくに寒中に咲く早咲きのものがあり、これを寒椿という。冬椿または早咲きの椿とも呼ばれる。暖かい地方では、普通の品種でも開花が早いといわれる。
 学問上の「カンツバキ」は、小型の樹で、八重咲き。散るときにガクがいっしょに落ちて、枝先が裸になるそうだ。めったになく、私も実際に見たことはない。
 
 木偏に春は<つばき>、木偏に夏は<えのき>、木偏に秋は<ひさぎ>、木偏に冬は<ひいらぎ>…などと、頭の中で遊びながら、荒川自然公園を出る。
 日没までは十分、時間がある。

 日暮里富士見坂に着いたときには、かなりの人が集まっていた。やはりカメラを持った人が多い。ビデオカメラを担いでいるのは、TBSや荒川ケーブルテレビの人たちだ。
 西の空の雲が、切れるどころか、しだいに厚くなっていくように感じられる。
 4時55分、ついにダイヤモンド富士は現れなかった。北西の空は、夕焼け空なのに。

 帰りも歩くことにする。
 途中、水泳の北島選手の実家、北島肉店でメンチカツを買う。
 

      ぬけぬけと生きる身内(みぬち)の寒椿