壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

仕事始め

2008年01月04日 23時31分26秒 | Weblog
 今日1月4日は、多くの職場で「仕事始め」であろう。
 「仕事始め」は、俳句の季語にもなっていて、「初仕事」ともいう。
 角川春樹編の『現代俳句歳時記』には、つぎのようにある。

   各人が新年最初にそれぞれの仕事にたずさわることである。(中略)
   過去は一月二日と、十一日に仕事始めをする職場が多かったが最近では、
   四日と八日の仕事始めが多くなったようである。

 また「御用始め」という季語もある。
 これは、一月四日から始まる、諸官庁の事務始めのことだ。
 一般の職場などが、四日に仕事始めをするところが多くなったのは、おそらく「御用始め」の影響であろう。

 私の場合は、ずっと教育関係の仕事にたずさわってきたので、仕事始めは八日であった。八日が仕事始め、という職場は、ほとんど学校関係に違いない。

 今日、2ヶ月ぶりに『去来抄』を読み返した。
 『去来抄』は、芭蕉の高弟で、篤実な人柄と高雅な作風で知られる向井去来の著した、最も代表的な蕉風俳論書である。
 芭蕉生前の語録をかなり正確に伝えており、理論と実作の両面から蕉風俳論の本質を解明する鍵を与えてくれるものとして、信頼の置ける第一級の資料だ。
 俳句をつくる人たちに読まれ、作句の参考にされてこそ、この本を現代に蘇らせる、有効な読み方であると思う。

     「去来抄」読み解き仕事始めとす   季 己