壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

急性腸炎

2008年01月18日 23時49分27秒 | Weblog
 急性腸炎が、はやっているという。
 この冬一番の寒さという今日、わたしも流行に乗ってしまった。

 今朝6時過ぎ、便意をもよおし、トイレに駆け込んだ。下痢だ。
 食欲は全くなく、4時間に6回、トイレに通う。まるで大腸検査の下剤を飲んだように、茶色の水だ。
 こんなことはなかったので、近くのかかりつけのクリニックへ行く。
 いま、ちょうど3人目の内視鏡検査が終わったところ、ということですぐに診察してくれた。問診、触診の結果、細菌による急性腸炎と思うが、レントゲンを撮ってみましょう、と言う。
 結果は、その通りで、脱水症状まで起こしていた。
 休養室で点滴をしてもらい、1時間ほど、うとうとした。先に内視鏡検査を受けた患者が2名、休養していた。

 ここのT先生は、物腰が柔らかく、懇切丁寧に説明してくれ、こちらの質問にも面倒がらずに答えてくれる。まことに有難い先生だ。

 処方箋を持っていき、薬局で三日分の薬を受け取る。
 ここの薬剤師さんも、非常に親切だ。「わたしも暮れに、急性腸炎になり、下痢のほかに嘔吐があったので、大変でした。苦しみは、よくわかります」とも言ってくれた。
 こう、優しく言われると、よけい美人に見えてくる。

 帰宅後、2階の自室に戻らず、トイレに近い部屋で、コタツにもぐりこむ。
 食べる意欲がわかないので絶食し、コタツとトイレの往復を20回以上して一日を終わる。

 このような訳で、俳句も詠めず、旧作も旧作、20数年前の句を最後に記す。
 これは8時間に及ぶ手術の、数日前に詠んだもので、原句は、「手術ためらふ心責むかに寒の星」であったものを、岡本眸先生が添削してくださったものである。
 この、眸先生の添削により、<俳句は愛>であることを、強く教えられた。今でも感謝している。


      手術ためらふ心励ます冬銀河     ひでき