壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

どんど焼き

2008年01月15日 23時36分20秒 | Weblog
 ユースホステルに復活の兆しがあると、今日の読売新聞夕刊「夕景時評」にあった。まことに喜ばしいことだ。
 わたしも会員歴、40年近く。ずいぶん長い間、お世話になっているものだ、と我ながら思う。

 今日、1月15日は小正月。以前は、成人の日でもあり、祝日であった。
 今から35年ほど前の1月15日、山梨の石和温泉ユースホステル(YH)に、お世話になった折、初めて“どんど焼き”の体験をさせてもらった。

 集落の、道祖神を祀ったところに、竹、わら、杉の葉などで小屋のようなものを作り、正月飾り、書初めなどと一緒に焼いた。
 書初めは、火勢により空高く舞い上がると、習字の腕が上がり、うまくなるという。
 繭玉団子を焼いて、その場で食べるのだが、よそ者の私にも、「もっと食え」とすすめてくれたことを、はっきり覚えている。
 このほかにも何か飾り付けたような気がするのだが、定かでない。

 “どんど焼き”は、新年の季語で、左義長、とんど焼き、どんど、とんど、吉書揚、飾焚く、などともいう。
 小正月を中心に行なわれる火祭りの行事で、家内安全、五穀豊穣、商売繁盛などを祈念するものであろう。
 どんど焼きで焼いた繭玉団子を食べると、虫歯にならないとか、病気にならないとか言われている。

 石和温泉YHは、四方を富士山や南アルプス、大菩薩連峰、秩父山塊などに囲まれた、美しい自然環境の中にある。 オープンは、1970年の6月。
 今は、二代目ペアレントさんが、
   「どこか懐かしい、どこかホッとする、どこか安心する、宿」
 をモットーに、精進努力されている、と聞く。
 先代のペアレントさん(ママさん)が、いつも、特別に作ってくださった“ほうとう”のおいしかったこと、今でも忘れられない。

 石和は、ご先祖の、戦国武将・武田信玄ゆかりの地。武田神社に参拝がてら、ママさんにぜひ、お会いしたいものだ。


      どんどの火ときに思ひのひるがへる     季 己