かなざわ風便り

変わり行く季節の中で、あの町この町で出会った風景や人情、イベントを訪ねて行きます。

能登キリシマツツジ(その2)

2007年05月09日 | Weblog

「能登キリシマツツジ」の歴史は古く、穴水町上中小中学校の一角に古木があって、その記念標識に能登峨山キリシマ(つつじ)と題して、四村地区(越渡・上中・桂谷・大角間)には今から約650年前に門前町の総持寺二代住職峨山禅師が羽咋の栄光寺の住職を兼務していた時通った道、峨山道が有り、そこには当時禅師が植えたと伝えられる、元祖キリシマがあります。それを枝分けしたした古木が当地方に点在し、そのキリシマを従前より峨山キリシマと呼んでいたので、正式に「能登峨山キリシマ」と命名しました。
花は一重の小振りで、樹形は上方に5mくらいに高くなり、球場に成長します。
道端に峨山石標もあり、各集落にはキリシマの木が見られます。
と言う標識の通り、この周辺ではキリシマツツジの苗木の育成が盛んで、販売もされています。
峨山道は、門前町総持寺祖院に通じる標高336mの山道ですが、今では林道が整備され簡単に峠越えが出来るようになりました。
今回は、七尾市の西谷内地区(旧中島町)から、林道越えで志賀町今田地区(旧富来町)に出て、県道を遡り穴水町上中地区から林道の峠越えで、輪島市(旧門前町)小石集落に入る。
僻地の道筋で目にするのは、奥能登震災で至る所で被災を受けた道路で有ったり、家屋の被害の深刻さを感じました。
林道越えで小石集落が見えたとき、10年ほど前だったか同じ季節に見た風景と何ら変わらなかったので、やれやれ良かったと思い、風景を眺めながら弁当を広げた。
が見てきた集落の中でも、この自然な山村風景が好きで、集落の中に4~5軒の茅葺きの家があって生活のニオイがあったからです。
今回集落の中を歩いても、犬一匹見あたらないようで、家をよく観察すると家が建っているが、ひび割れで倒壊寸前であったり、基礎が破損して住むことが出来ないような状態であった。
近い将来、この集落の風景も一変するに違いない事を感じました。
「七尾市西谷内地区(旧中島町)平場昇宗方のツツジ」



「穴水町上中地区での震災の傷跡-右側に傾斜した」

「輪島市(旧門前町)小石集落-蔵にひび割れ倒壊寸前」

「小石集落全景-離れて見る限り被災を感じないが1年後?」

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