こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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41回在宅地域緩和ケア研究会

2010-09-21 22:03:26 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日は、今のめぐみ在宅クリニック最後の緩和ケア研究会です。
次回からは、厚木街道沿いの、あのド派手なうさぎマークの看板が目印の、元日産ショールームをそのまま活用した新クリニックにで行われることになります。

でも、ここのクリニック、結構こじんまりして好きだったんですが・・・。

とはいえ、今日は久しぶりに「対話記録」を使ってのトレーニングとなりました。

私はといえば・・・
3連休ずっとパワーポイントにらんで夜なべしていたので、朝から休みなしで4件訪問して、帰ったと思ったとたんのバタバタの連絡などで、すっかり疲れてしまって眠くてしょうがない状況・・・

ケースの対話を読み上げているのを聞きながら、朦朧としていました。

今日はぜったいに、ファシリテーターに指名されないように、後ろの陰に隠れていました。

グループワークでやっと目が覚めて、なんとか眠らずにすみましたが、マジ、眠かったですわ。

今回、「苦し」みと「支え」をどうとらえるのかわからない場面があると、ある参加者から質問がありました。

苦しみには
「歩けなくなってしまったこと。大好きな自転車に乗れなくなってしまったこと。病気と、老いがそれらを奪ってしまったこと。」などがありました。
支えには、
「自転車に乗って鎌倉や海など、遠くまでサイクリングをしていた事、その道順や流れる景色の楽しさを思い出し、懐かしむこと。」
があげられました。

けれど、自転車に乗って遠くまで行けたことは昔のことで、今は歩けないし、動くこともできないのならば、それは支えにはならないのではないか?」
という質問でした。

けれど、人生で一番輝いていたころの記憶は、その人の存在価値そのものであり、ライフレビューを聞いていく中では最も大切な話となります。

つらい現実の中で、川沿いを海に向かって一心に自転車を走らせた頃の自分を思い出し、その時の風を感じ、目の前に開けた青い海を脳裏に見たのだと思います。
それは、確かに自分が生きた存在そのものだと思います。

私たちは、その思い出というには身近すぎる話「○○病院の角を曲がって、まっすぐ行くと鎌倉に出るんです。ルートはいろいろあるんです。」などという話を聴き、そこを膨らましていくことで、私たちも本人も、もっと大切なコアのようなものを知ることができるかもしれません。

心は数値では表せませんし、何を会話して何を感じるかは、それぞれの人の心ですよね。
難しいけれど、大切なものです。

そんな話もありつつ、今日の勉強会は終了しました。

明日は、なんとか残りのスライドを完成して、連絡協議会に送らないと・・・締切なんですよ。
明日こそは、残務整理も頑張ろう!

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