こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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瀬谷区・西部病院訪問看護ステーション連絡会

2010-05-20 23:11:27 | 訪問看護、緩和ケア
今年度は、新たに1つ訪問看護ステーションが仲間入りをしてスタートしました。
それに、今年も瀬谷ケアマネットから男子二人、瀬谷区高齢担当から係長と保健師も参加してくれます。

今年度のセミナーの事例当番は、「らふぁ訪問看護ステーション」です。

お題はこれから、慎重に検討します。

地域のケアマネさんや介護サービス関係者が、在宅介護をするうえで、苦手とする「医療」と、訪問看護の活用方法を理解してもらえたらと、毎回半年かけて準備をします。

今年のお題はなににしようか・・・

このセミナーの最近の売りは、ただの事例発表でおわらず、テーマにあった医療の、在宅向けの講演を医師や専門家にしてもらう事です。

ちなみに去年は、テーマとはちょっと違った「在宅で良く見る皮膚疾患」のお話しを、西部病院の皮膚科医師にしてもらいました。

おととしは、在宅酸素療法がテーマだったのでやはり医師による「呼吸器疾患」についてのお話し。
帝人酸素さんのご協力も頂き、在宅酸素使用中に出火したらどうなるかの映像も見てもらいました。

その前は、嚥下困難から経口摂取が出来るまでになったうちの事例発表に合わせ、病院STによる実際の嚥下機能検査の映像や嚥下機能訓練についてなどでした。

ケアマネさんたちは、どうもこれが楽しみみたいで、毎回前のめりで聴いていますね。
みんなの知りたい事。どんどんお知らせしたものです。

ケアマネさんたちは、何が知りたいのかな―?
毎回アンケートを取りますが、いつもいろんな意見を頂きます。
どれにしようかと、みんなで考えるのも楽しいものです。

そのあとは、都合のいい人たち5人で、食事に行きました。
訪問看護ステーションの管理者たちですから、まあみなさん濃いですわ・・・。

大いに盛り上がっていましたが、そこで緊急電話が・・・。

「お腹が痛いと言っている。オキノーム飲んだけど効かないから、座薬入れようと言ったんだが、本人が看護師さんじゃないと嫌だと言うから、座薬を入れに来てほしい。」と言うものでした。

「これから痛みは、時々起ってきますから、ご家族がそこは担えないと、苦しい時間が増えてしまいます。オキノームは指示の通り重ねてもよいので、もう一回飲んでそれでもいたいときは、アンペック座薬を入れてみて下さい。」と話し、ご本人にも同じお話しをしました。
こういう話は、今までも何回かさせてもらったのですが、ご本人の不安が強く毎回大丈夫である事を伝えないと納得できません。

それから90分ほどして、こちらから再度確認の電話をしました。
『あれからお薬うまく使えましたか?』

御家族は座薬も入れられたし、落ち着いていると言いましたが、ご本人が電話を奪い取り、「痛いしなんか変だから看に来て下さい。」と訴えられたので、結局緊急訪問となりました。

麻薬の量もかなり増えています。
レスキューもすでにかなり飲んでいます。
その上に座薬を被せても、痛みは取り切れず不穏状態。
それでも、お話しをしているうちに落ち着いたので、再度服薬の順番を確認して、早めに眠前の安定剤を飲んで休んで頂くことになりました。
明日一番で病院に疼痛コントロールが出来ていない事を伝えないといけません。
そして強い不安への対応も考えないと、毎日緊急訪問になりそうです。

明日の課題も山積みです。
なんとか不安を緩和してあげたいんだけど・・・。