こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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市訪問看護連絡協議会と37回地域緩和ケア研究会

2010-05-18 23:39:26 | めぐみ在宅緩和ケア関連
昨夜ギリギリまとめた事例、朝メールでめぐみ在宅に送りセーフです。

午前中に1件の訪問に行って、昨日の新患さんのサービス依頼だけして、11時30分にはステーションを飛び出ました。

今日は、横浜市訪問看護連絡協議会の総会であるととに、お声をかけて頂いた役員としての初仕事です。
と言っても、今日はご挨拶だけでしたが・・
市の連絡協議会は、会員数143人の大規模な協議会ですが、ややこしいことに県の訪問看護ステーション協議会というものもあり、ほとんどのステーションが両方に所属しています。
今のところ、県のステーション連絡協議会の下に横浜地区ブロックと言うものがあって、この地区ブロックが微妙な立ち位置で市の連絡協議会とリンクしていました。
でも、政令指定都市の横浜市の協議会は、すでに独立して活動をしており、県との間では縦関係ではなく協働関係でありたいと提案をしています。
そのことで今日も喧々囂々白熱した話し合いになりました。
とはいっても、県協議会の役員がいるわけではなく、どうやら来年度にまで持ち越されそうな問題です。

国も基地問題やら高速道路料金やらで、八方ふさがりの状況でもめていますが、「じゃあどうしたいのよ?!」っていうと、答えが出てこないラビリンスって感じですかね。

いや~、大きな組織になればなるほど、いろんな問題が出てきますね。
問題と言うより、問題意識が目覚めると言う事でしょうか。
言われるままに動くのが一番楽なんでしょうが、方向転換しようと思うと、何につけても大変です。
私的には、市の連絡協議会の役員として協働関係を支持していきたいと思っています。

白熱の結果連絡会が終わったのが17時半でしたので、そのまま瀬谷にとんぼ返りをしました。


先月のデスケースカンファレンスでも一度振り返りをしたケースです。

けれど、丁寧に記録(居宅と訪問看護合わせて)を読み返し、自分で経過をまとめてみると、改めて感慨深く思い返すことが出来ますね。

そして、このプレゼンを通して、グループワークをしていると、「あ、そうか!」と見えてくるものがあります。

今日、私もずっと気になっていて、みんなの話題にもなった事があります。

それは、「本当の事を言う。」のか、支えをはぐくむ為には「本当ではない事。」を言うのか、と言う事です。

Aさんは、自分の死が近い事をとてもよく理解されていて、そのための準備もしたいと思っています。
Aさんは、身寄りとも縁を切り、一人で死んでいこうとしています。
病状も、死にまつわるお金のことも、全く嘘偽りなく話をして、自分で選択しました。

彼の支えの一つに「母と同じ墓に入りたい。」と言うものがありました。
これに関しては、彼には確固として自分に入る権利があると信じていました。

しかし、その手配をしていた私は、いろいろな理由により、現実にはそれは不可能であると言う事がわかりました。

しかしその寺の住職のはからいで、敷地内の別の場所(無縁仏)での供養を約束してくれました。

彼はずっと、両親と一緒に眠るために、お金も蓄えてきましたから、もしこの事がわかったら支えの一つを失うことになるのです。

私は彼に「お寺の御住職が、受け入れてくれましたよ、」と言いました。
彼は『ああ、よかった。』とほっとしました。

先に亡くなった家族に逢う、また一緒に眠ると言う事は、時間であるとともに関係性の支えでもあります。
それを失う事は、この時期においては大きな苦しみとなってしまうでしょうね。

此処まで、私はすべて彼の自律に沿って支援してきましたが、ここでは私が選ばせてもらったわけです。
言葉の意味としては、どんな風にもとれる言い方をして・・・。
あの時、とて後ろめたい気持ちとともに、これだけは言えないと思ったんですよ。
実は、住職にも「そんなことは、言わないでください。」って言われましたし・・。

もしかしたら、今頃「話が違ったぞ!」って怒っているかなー?
それとも、「いいよいいよ、気を使ってくれてありがとう。」って言ってくれるかなー?

(私たちだって、知りたくなかった事ってありますよね。
ただ、仕事人としてそれでよかったのかどうかは、個人的には良いと思って選んだものの、どうなのかな?と再び考えてしまいました。)

後者であればいいと思っている私です。