3http://www.okinawatimes.co.jp/top/(8年後の憂い 平和行進出発
政府不信高まる沖縄、きょう復帰38年 各地で基地抗議
基地移設反対や平和のメッセージがくくりつけられたキャンプ・シュワブの鉄条網脇を通り、平和行進がスタートした=14日午前9時38分、沖縄県名護市辺野古、山本壮一郎撮影
沖縄は15日、1972年の本土復帰から38年を迎えた。昨年に政権が交代して、初めて迎えた復帰の日。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をめぐり、鳩山由紀夫首相が移設先再検討の期限とする5月末は近づいており、政府に対する県民の不信と不満が高まるなかで節目を刻んだ。
普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古を14日にスタートした「5・15平和行進」は、この日が2日目。梅雨の雨が降るなか、県内外から集まった参加者たちは、基地負担の軽減などを訴えながら行進を続けている。
15日午後には、宜野湾市内で野外集会も開かれる。16日には、普天間飛行場の外周約13キロを「人間の鎖」でかこむ包囲行動が予定されている。
沖縄本土復帰38年、基地縮小求め県民大会
沖縄県は15日、本土復帰から丸38年を迎えた。
同県宜野湾市の海浜公園では同日夕、米軍基地の整理縮小を日米両政府に訴える「平和とくらしを守る県民大会」が始まった。
政府は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)を移設候補地の軸とした最終案を固めている。
大会は労組などで構成する沖縄平和運動センター主催で、同沿岸部など県内3か所を14日に出発した「沖縄平和行進」のゴール地点を会場とした。
行進の参加者らが見守る中、伊波洋一・宜野湾市長、地元選出の国会議員らが次々とマイクを握り、基地負担の軽減の必要性をアピールする。最後に、鳩山政権に対し、〈1〉「最低でも県外」とした“公約”の順守〈2〉普天間飛行場の閉鎖へ向けた米国との交渉開始――を求める決議を採択する。
(2010年5月15日16時46分 読売新聞)