天皇陛下御即位20周年の式典が行われました。
謹んでお祝い申し上げます。
日本が立憲君主制かは議論がありますが、
crowned republic(戴冠共和国)とでも呼ぶべきでしょうか?
私は「天皇制」という言葉は好きではありません。
戦前の立憲君主制での「元首」とは異なり、
政治的権能のない「象徴」の地位に天皇を奉戴しているという意味で
「天皇象徴制」とすればよいのではないでしょうか。
そんなことを考えながら、政治学の古典ともいうべき、
バジョットの『イギリス憲政論』(中央公論社 世界の名著60)
を読みました。

イギリスは議院内閣制の国です。
議院内閣制のメリットは「議会の多数派=内閣」なので、
スムースで強力な政権運営が可能であることです。
そして立憲君主制のメリットは、
政局とは無縁の超党派的存在である君主が、
首相や大臣に対して「諮問に応じ、奨励または警告する」ことです。
立憲君主が政治家から国政に関する報告を受け続け、
長年の経験で培われた判断力に基づいて助言を行うとき、
それは政権担当者にとって貴重なものとなるはずです。
いわば「名誉総裁兼最高顧問」という位置づけでしょうか。
立憲君主の効用が最大限に発揮されるには、
君主が早くから経験を積み、思慮分別に恵まれていることが必要です。
バジョットは、それが稀であることも指摘しています。
日本でも戦前から「内奏」という形で、
天皇陛下への大臣の報告が行われています。
内奏の内容について口外することはタブーとされています。
福島大臣も内奏の機会があるのでしょうか?
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