すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

暴挙の政権を許す選挙と建設業界と

2017年10月23日 | 日々思うこと

衆院選から一夜明けて、台風21号の接近で上越地域は大雨で避難勧告地域が増えて、糸魚川市は災害対策本部を設置です。こんな日は外出を避けてパソコンに向かい、午後2時からのNHKでのアベ首相の記者会見を25分間視聴ですが、自民圧勝とあってやはり強気の“前に進める政治”を主張です。

“選挙で人間が見えてくる”とは私の20数年間の経験ですが、三浦綾子さん原作の映画『母』を見ながら、アベ首相はどんな家庭で育てられたのか、祖父の岸信介の存在もさることながら、ふと世襲三代議員の高鳥氏と重ねました。昨日のメディアは6区高鳥氏当選で「今日は昨年亡くなった母の誕生日で、いい供養ができた」と涙ぐむ姿を伝えていますが、何だか“お涙ちょうだい”の女々しさに違和感を感じた人たちが多いようですね。

1967年(昭和42年)、私が建築を学び市内の建設会社に勤務していた時、高鳥修一氏の父親の修氏が県議会議員から初めて衆院選に挑戦し次点で落選でした。そして投開票日の翌朝、高鳥ご夫婦が建設会社を訪れていた姿をなぜか鮮明に記憶です。

その後浪人となった高鳥修氏は、田中角栄の秘書として田中事務所に勤務し、2年後の衆院選に初当選です。以後、当選回数11回のベテラン議員で、2003年(平成15年)の衆院選を機に引退で、息子の修一氏が6区から立候補で当選4回目の今日に至っています。

そんなことで私も20代の頃から、建設会社の日常化された談合や選挙との深い関わりを不思議に思いながら、修氏出身の旧能生町を含む糸魚川地域特有の自民の牙城をイヤと言うほど見てきた人生でした。

写真は加賀の井酒造さんの工事現場で、白い建物は第四銀行です。昨日の「sorry! カエル」といい、糸魚川大火被災地は建設会社の重機の音が聞こえ出し、億単位のお金が動き建設ラッシュが続くことでしょう。そして多くの人たちが群がり、今回の衆院選へとつながりました。

ところで去る6月15日付けの新潟日報コラム『日報抄』で、小林多喜二の母と「蟹工船」と特高を紹介です。コラム最後に『共謀罪にかっての狂気を重ねる人々がいる。国家の「暴走」は過去のものか。異論を葬る暴挙の政権がいま目の前にあるのは間違いない』と・・・。その暴挙の政権を選択した有権者がいることを悲しく思う終日です。