すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

上越「平和展」といのちのつながり

2017年07月15日 | 日々思うこと

今日も梅雨明けのような暑い中、上越市立高田図書館での「熟慮塾」の第3回目「漱石と帝国主義」へ早めに出かけました。先ず、小川未明文学館での上越市非核平和友好都市宣言推進事業「平和展」をゆっくりと見て回ることが目的で、今年は「銃後」の資料展示とあって関心が高まりました。

「銃後の守り」については、上越市男女共同参画推進の学習会でもよく話題になってきたことの一つで、銃(戦場)の後ろに出征兵士を送り出した特に女性たちに視点を当て話し合ってきました。

資料展示では出征兵士と見送る人々や、音楽隊を編成して太鼓やシンバルを打ち鳴らしていたことも伝わり、タイムスリップしたような思いです。

また当時の直江津国民学校や直江津高等女学校での弓道や武道、なぎなた訓練の写真も展示です。

「熟慮塾」で「平和展」を見たお一人から、この「平和展」では戦争の悲惨が充分に伝わらないという感想がありました。しかし、私は「教育勅語」と重ね戦争に疑問を持つことも許されず、国家総動員で戦争へと突き進んだ当時のことが鮮明に伝わる「平和展」であると感じました。

夕方帰宅し、急いで着替えてから知り合いのお通夜へ・・・、同い年の方で訃報に信じられない思いです。ご住職から「いのちは自分だけのものでなく、ずっとつながっている。草や虫たちのいのちもみんなつながっている」というお話しに、「銃後の守り」に送り出されて故郷に帰ることができなかった多くの人たちに思いを寄せ、再び同じことを繰り返してはならないという声が聞こえるような一日の終わりです。