すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

後藤さん殺害報道から、見えること見えないこと

2015年02月03日 | 日々思うこと

ここ数日、国会中継も含めてテレビ各局のニュース番組に注視です。実はNHKの報道が恣意的であるということがネットから伝わって、時間が許す限り関心のあることはできるだけこの目と耳でしっかりキャッチしようと心がけています。各局の一連の「イスラム国」人質事件では“奥歯にものが・・・”の如く、そう表現せざるを得ないのか、その報道に首を傾げることも少なくありません。

NHK深夜の時論公論でも解説委員によって、かなり政府を擁護する内容になっていることが伝わってきます。29日深夜の時論公論「緊張続く日本人拘束事件」では、島田解説委員の「安倍総理の中東訪問と今回の卑劣な犯行を結びつけるのは所詮、結果論にすぎない・・・」という見解が気になっていました。

3日深夜の「日本人殺人事件 突きつけられた現実」は3人の解説委員で、このような場合は偏ることはなさそうです。先の島田解説委員はともかく、出川解説委員は「イスラム国」の声明文を読むと、日本がアメリカ主導の「有志連合」に参加していることが後藤さんの殺害の理由だと述べ、安倍首相のエジプトカイロでの演説は不用意な発言であったと・・・。そして二人の人命を最優先に考えているなら、あまりにも配慮が足りなかったと言い切りました。

そして日曜夜のNHKスペシャル、追跡「イスラム国」は欧米だけでなく日本も標的にしたイスラム過激派組織が、どのように勢力を拡大してきたのか、国際秩序を揺るがす「イスラム国」の知られざる実態に迫る番組を視聴しました。

そんな中で、国会での安倍首相の「イスラム国」への発言がどんどんエスカレートして、これでは国民を守るどころか油を注いでいるようで、積極的平和主義の危うさが伝わってきます。政府は人命最優先と言いながらどんなことをしてきたのかはよく見えませんが、首相のエジプト演説の原稿内容が外務省と官邸との違いがあったことが分かりました。後藤さんが伝えたかったことは、憎しみ戦うことではなく貧困をなくし人々に希望を与えることで、これがテロ撲滅への道であることを忘れてはなりません。

写真は昨夕、解体工事中の騒音と風塵などもありデンカ社へ電話を入れ、今朝やっと防音ネットが張られました。「ネットを張らなかったのは風が強く足場が倒れるかも・・・」という返答に考えさせられる寒い一日です。また今までD社と書き込んでいましたが、ビックスワン同様に誰でも知っていることでアルファベット表現を指摘され、前回から実名にしております。