すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

自衛隊の手法を取り入れる教育行政と、輸入小麦の問題点

2014年12月19日 | 日々思うこと

爆弾低気圧がウソのような今朝は、家庭栄養研究会の運営委員会で上京です。糸魚川駅到着の越後湯沢終点の特急「はくたか」は通常の「ほくほく線」を経由せず、長岡駅へ直行になりました。新幹線「とき」の座席指定はパーになり、金沢方面からの乗客約500人ほどが長岡駅で自由席に殺到です。このまま東京駅まで立ったままでは午後からの会議は集中できないと考えて、30分後の次の新幹線に乗車することにしました。

越後湯沢を過ぎ長いトンネルを抜けるとそこは青空で、日本海側と太平洋側の“裏と表”が伝わる冬の景色です。予定より遅れたものの東京駅に無事到着、乗り換えの中央線ホームに上がると青空の中に高層ビルがそびえています。

ところで新幹線の車中は、メル友から送られた『高校生をリクルートする自衛隊・自衛隊の手法を取り入れる教育行政』(同時代社 800円+税)を一気に読みました。これは先月11月25日に出版されたばかりのサブタイトル「集団的自衛権行使で教え子を再び戦場に送るのか!」で、これまで知らなかった教育現場の自衛隊駐屯基地での職場体験などが詳細にまとめられています。平和にもっとも敏感であった教育現場は今や教師たちが変わり、安倍政権の下で戦前のように児童生徒の意識を変えようとしている実態が伝わりました。何よりもこれは「教育ではない」と思えることが多く、例えば2013年東京で開催された国民体育大会での「銃剣道」競技に「柔剣道」の間違いではないのかと目を疑うなど、保護者の知らない間に“よりリアルな殺戮訓練”へとつながっていくその異様さに身震いをしました。

また月刊『食べもの通信』12月号は“アメリカ発、小麦が起す現代病”特集です。小麦自給率(2013年)は1割で9割を輸入に依存し、その約6割がアメリカで続くカナダ・オーストラリアは約4割、アメリカで急増する肥満症や免疫力低下などを取り上げています。収穫後の農薬散布のポストハーベストの問題も含めて、現職市議の頃は保育園幼稚園・学校給食に安心安全な国産小麦の普及拡大をと熱く主張してきましたが、その壁となっているのは為政者らの“やる気”と勉強不足であることを痛感してきました。

そんなことで首長が任命し、これを議会が同意する教育委員会制度は今や“仲良し委員会”ともいわれ、糸魚川市教育委員会も様々な点で問題を引き起こしています。 抜本的な追求と改革がないまま、また問題を引き起こすであろう教育行政と、自衛隊リクルート問題と重ねてしまう“裏と表”のあわただしい一日の終わりです。