連日の強い冬型の気圧配置で、まさに爆弾のような暴風雪でJR大糸線や金沢発の特急「はくたか」などの運休が出ています。今日は「きららホール」で幼稚園の「♪リズム はっぴょうかい」があり、猛吹雪の中を出かけました。500席のホールは多くの保護者で埋められ、孫の最後の発表会とあって身を乗り出しての観賞です。2時間ほどの発表会は無地終了し、ホールのどん帳が静かに下りました。
このどん帳は20年近く前、旧青海町での総合文化会館建設特別委員会で提示された3点のデザインの中から選ばれた京都の龍村織物制作のもので、私にとっては思いで深きものです。他の2点のデザインは、熱海海岸の“貫一お宮風”やどん帳本来の古風なもので、先輩議員らの意見が強く特別委員会ではなかなか決まらずもめていました。当時の小野佳一町長が突然「鈴木さんはどれがいいと思うか?」と聞くので、私は迷わず「海と山と明るい未来を感じるこのデザインが21世紀にふさわしい・・・」と答えると、町長はすかさず「ではこれにしょう」と・・・、委員会では少数派だった龍村織物に決まりました。
青海総合文化会館は平成8年に竣工し、この間ホールのどん帳が下りる度にあの時のことを思い出し、いつか記憶を記録として綴っておこうと思い今日に至りました。ちなみに1階ロビーやアトリウムの床はギリシャ大理石で、これは故小野健さんのたっての希望でしたが、私は雪や雨で滑りやすいからと反対(笑)・・・。またホールの音響設計はNHKに委託(?)、県下でも指折りということで合併前の企業城下町ならではのお金をかけた自慢の建物です。
その文化会館を後に降り積もる雪の中を駐車場に向かうと、わずか2時間ほどで車の上には数センチの積雪です。郵便局へ立ち寄って昼近くに家に戻ると日中の除雪車出動です。北海道のホワイトアウトほどではありませんが、12月にしては珍しい光景です。
ところで各選挙区から1人しか当選できない小選挙区制度、得票率に比べて議席占有率が高くなり大政党ほど有利で、今回の衆院選でもはっきりと表れました。自民党の得票は48%と半分以下だったにもかかわらず、議席占有率では76%に達しました。昨16日の新潟日報1面「集団的自衛権に信任」という大きな見出しの扱いに驚きました。経済最優先を強調していた安倍首相、なにをカン違いしたのか会見で「国民は集団的自衛権の行使容認を支持した」と・・・。投票率の低さで国民の約4分の1の支持でありながら、安全保障や原発再稼動については「公約で示したことを進めるのが責任」と・・・。原発立地の新潟県に来て一度も再稼動問題にふれないまことにズルイ首相であることはハッキリです。衆院選を終えて政界では風も波も何もなかったかのごとくですが、自然界では大荒れの爆弾低気圧のごとくの凍える日が続きます。