すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

あれから3年3ヶ月の原子力行政と「愛犬草」

2014年06月11日 | 日々思うこと

東日本大震災から3年3ヶ月目の今日、雨が降りそうで降らないどんよりとした雲の中を上越市へと車を走らせました。途中の国交省能生除雪ステーション近くの国道沿いの土手の草は“床屋さん”へ行って来たばかりのようにきれいに刈られています。

上越市に入り「JAあるるん畑」に立ち寄ると、店先の「愛犬草」という鉢物が目に入り、防虫効果がありペットのストレスを軽減することができると書かれているので、「紅花大文字草」と一緒に購入しました。(2鉢で760円也) その後は孫の顔を見て用事を済ませて急いで3時には帰宅です。初めてお目にかかった「愛犬草」をネットで調べると、ハーブゼラニュームで蚊が嫌がる香りのするハーブで、放たれる芳香で蚊や小害虫を寄せにくくする効果があることを知りました。そういえば車の中も爽やかな香りだったので、これは犬だけでなく人にもよさそうです。


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スッキリとした香りとは逆で、国会の同意人事案で原子力規制委員会委員に、田中知東京大教授と石渡明東北大教授が自民公明党などの賛成多数で可決されました。田中氏はこれまで原子力事業者との金まみれの関係が指摘されており、規制委設置法の「中立公正」や「独立」とはほど遠い人事ですが、菅官房長官は「ベストの人事」と強調です。また
安全審査で電力会社に厳しい姿勢で臨んできたことで知られている地震学者の島崎邦彦氏は再任されることはなく、安倍カラーの強い規制委員会となりました。これで政府は規制委の審査に合格した原発は再稼働を進める方針ですが、集団的自衛権行使の憲法解釈変更といい前のめりな安倍政権に国民はもっと敏感にならねば同じ過ちを繰り返すことでしょう。

国も地方も腐りきった人事は “朱に染まれば赤くなる”で、そこでどっぷり浸かっている人たちにはその腐敗を感じることもなく麻痺してしまうのが世の常のようですね。糸魚川市議会で私がいなくなったこと、つまり“落選”を喜んでいる人たちが多いことが伝わってきますが、立憲主義も分からぬ人たちにことごとく嫌われてきた経緯がありますから当然かもしれません。

そんな中で本日、電力大手が独占してきた電力の小売りは、2016年からコンビニや一般の家庭向けに広げる全面自由化への改正電気事業法が成立しました。一歩一歩、時間がかかるけれど志を同じくした人たちと前向きに進んでゆけばよいこともあるでしょう。私も“憎まれっ子 世にはばかる”の如くで、書き綴ってゆきたいと思う福島原発事故から3年3ヶ月目の「愛犬草」の香りに染まる終日です。