すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

終戦関係行事..

2010-08-14 18:44:17 | Weblog
終戦関係行事の一環と言っては不謹慎だが、この時期になると、ひごろシリアスなテーマを敬遠していたメディアも一斉に戦争関連の映像を流す。昨日はNHKでヒットラー台頭から沖縄戦などの映像が、最新のコンピューター技術を使ったカラー化された映像がお茶の間タイムにも流された。まったく意味のない万歳突撃で日本兵の死者累々の写真が、これまでの白黒では遺骸か岩か流木かわからないような映像と異なって、赤い鮮血の中に転がる一人一人の無残な死に様までが明らかになって、そのインパクトは大きかったと思う。しかし、NHKの大衆路線というか、民放模倣路線というか、わけのわからないタレントが出演してトンチンカンなコメント(それが若者を代表するコメントなのかね?)しているのはどうかと思う。
今日は814を記念して結成された「全国空襲被害者連絡協議会」結成集会に参加。戦後、軍人・軍属には累計で50兆円に達する恩給などが支払われた一方、民間人の被害者は空襲被害も含め、「国民として受容」すべきということで支払われなかった。言うまでもなく、ヨーロッパなどでは戦争被害は軍人と民間人の差なく賠償や被害救済が行われているのに、日本では軍人だけが被害救済などの対象だった。原爆を含め、空襲で肉親を失った被害者は実に65年間その救済を訴えてきたが、政府はまったく冷たかった。しかし、昨年の政権交代でようやくシベリア抑留者に対する救済特措法が成立し、空襲被害者にも裁判だけでなく、立法化の動きも出てきた。
台東区民館で開催された結成集会には会場ぎっしりに参加者がつめかけ、実に3時間を超える集会となったが、退席者もなく、これまで半世紀にわたって運動に取り組んできた活動家の話に耳を傾けた。やはり圧巻だったのは、全国戦災障害者連絡会会長で名古屋からでかけてきた94歳の杉山千佐子さんの話で、息の切れ目、話の一区切りごとに、拍手や掛け声がフロアから飛んだ。
国会議員としては小生と社民のYさんとが連帯の挨拶をしたが、弁護士側からは、法律上の難しさなど、国会としてもよほどしっかり立法化に向けて努力を積み重ねないと現実化しないとの指摘もあった。シベリア特措法についで空襲被害者救済の立法も成功させなければ、それこそ、政権交代の意義が問われかねない。秋の国会から、連帯して立法化を目指そうと気を引き締めた。

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