すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

拍子抜けの国会

2009-11-30 21:38:10 | Weblog
10時までに国会にたどり着かねば...と、朝食会を飛び出し、新幹線とタクシーで永田町へといそぎ、委員会に駆けつけたが、理事室はがらんとしていて、共産党のM議員しかいなかった。そのうちに公明党議員も入室して、あとは自民党理事が出席すれば文部科学委員会理事会が開けると思ったが、自民党筆頭理事・理事が姿を見せず、結局は流会というか、理事会は「開かれなかった」という自己否定で終わった。結局、会期を十八日まで延期しろとか、予算集中会議や党首討論など開催を求めて自民党議運との協議が結局は徒労に帰した。残念な限り、いくらなんでも12月18日なんていうのは、こっちが承諾できないことを知っていてのブラフだな。せっかく、月曜に時間設定したのに、文部科学委員会も開催されず、午後には本会議も3時間コースどころか、会期延長の規律で5分で終わってしまった。自民党席は空席のまま、同じ審議拒否なら、野党らしく技巧をこらして挑戦してきてほしいものだ。

農園収穫祭

2009-11-28 23:28:25 | Weblog
農園の一年もあっという間に過ぎるものだ。今年ももうすべて冬野菜が育ち、作業は終了。もっとも、今年は選挙活動とその後の地域の公式行事で、実際に作業したのは半分ぐらいじゃないか・恥ずかしいかぎり。作業欠席の間に、大根もすっかり首を地表に出し、半分くらい浮き上がっているものもあった。カリフラワーは市販サイズの4倍くらいか。どこまで大きくするつもりか、と皆さんにからかわれた。いやいや決して硬くないですよ、4分割して塩茹でしたら、硬いどころか味のあるカリフラワーで、マヨネーズもいらないくらい。
今日は収穫祭がビニールハウスの中でおこなわれた。収穫された大根やにんじんなどを神棚(?)に飾り、取れたての野菜を早速調理して食べました。やはり皆さん、政治に関心あって、事業仕分けでの仕分け人の発言や景気動向に厳しい注文がありました。以前はみなさんそれほど政治に関心持っていなかったから、これも連日の仕分け作業報道のおかげかな。円高、景気の行方、首相の政治資金問題、高校無償化や医療制度改革など問題山積の中、明るい笑い声の中にも漠然とした不安が皆さんの心のなかに渦巻いている感じはよくわかりました。

教育比較

2009-11-27 23:01:51 | Weblog
予定としては今朝はラ米駐在大使との朝食会だったのだが、急に文部科学委員会の勉強会が入って、文部科学省に早朝駆けつけた。新しいビルだが、財務省と間違いやすく、厳格な入館制限のある会計監査院と同居なので、入り口にたどりつくまで右往左往した。OECDEの専門課長がPISA(国際教育評価指標)の話をすると聞いていたが、現実には高等教育予算と実社会での卒業生のパーフォーマンスや家計における教育費の負担、国庫負担などの国際比較。これによるというまでもなく、フィンランドがずっと上位にとどまっていることがわかるが、読解力が14位にまで後退した日本も決して遅れているわけではない。やはり最大の課題は、高等教育に対する国家援助や給付型(返済不要)奨学金などの家計・教育支援が日本において極端に低いことだろう。
与野党の議運や国対のにらみ合いが続き、結局、文教科学委員会も本会議も開かれず、拍子抜けの金曜となった。逆に来週月曜から国会はかなり荒れてくると予想される。週末の使い方をよく考えなければならないね。夕刻に地元事務所でスタッフと意見交換。

ラム将軍と情報交換

2009-11-26 18:39:33 | Weblog
8時からアフガニスタン問題会議が連続。犬塚議員が主催したアフガニスタン会議に参加した英国陸軍のラム将軍がアフガニスタンの現状とISAFの地域安定化工作について説明。初めて聞く話もあり、大変参考になった。これまで漠然とタリバンの話が伝えられていたが、ハカニ派などローカルな犯罪ネットワークとの接点が分析されていた。次の勉強会はアフガニスタンで活動する(実は遠隔活動だが)日本NGOからのヒアリング。みなさん50億ドルの日本支援に対して厳しいコメントを話していた。次の会合へ移動する間に、先ほどのラム中将から会いたいということで、議員室で会合。ここでも、日本の援助金は予想の4倍ぐらい大きい、おったまげたというコメントがあった。しかし、今度は紛争後平和再建のPCPBやDDRに関係した仲間意識というか、ずいぶんとくだけた話をきかされた。タリバン側の弱点もいくつか指摘され、地元民とに間隙を作るやり方なども、なるほどと思う。本会議のあとパレスチナ・ガザ問題でNGOよりヒアリング。パレスチナは中東問題の1丁目1番地だが、いまではガザ爆撃を含め、まったく忘れ去られている。なんとかしなければと気があせる。
夕刻に平田オリザ氏の観光業振興策について聞く。横浜市の開港博失敗の背景などをふくめ、多くの視点を学んだ。専門性を持った他人の話はほんとうに勉強になると、つくづく思う。

希望製作所

2009-11-25 21:07:44 | Weblog
会期も残り少なくなって、しょうがないとも言えるが、早朝から重要会議が目白押しでまるで政策会議の八艘跳びのような状況。講師やスピーカーに失礼とは思うが、そんなこといっていては霞が関から参議院議員会館までの数百メートルをカバーできない。科学技術の研究会でノーベル賞学者が来て話すのだが、マイクがノイズが激しく耳をつんざくような音の中で、結局、肉声で議論。はからずも日本の科学技術のレベルを知ってしまった...かな?新聞見たら、彼が民主党の予算仕訳を科学の芽を摘むと批判していたという記事が載っているが、結構、スライドでは自分の研究所の宣伝やこれからは工学よりも人間学だみたいな議論もあった。いまさらながら公式メディアのいい加減さに驚く。フランス議連では、サルゴジ大統領が北朝鮮に特使を派遣していて、大使館開設秒読みの状況が読み取れた。
夕刻に、大河原参議院議員の支援する市民シンクタンクの「希望製作所」のオープニング。韓国で「落選運動」で名をはせたパクウオンスン弁護士の発想をもとに、日本でも市民活動や市民企業を活性化させるセンターになることを期待しよう。最後に。落選前に連日かよった神楽坂飯店で、懐かしのタンメン。おばさんも小生のことを覚えてくれていて感激!これで復帰の門をくぐった気がするぞ!

本会議開会せず

2009-11-24 20:23:46 | Weblog
朝横浜の家を出るときには、先週のいきさつから、今日はまた長時間国会かなと身構えていた。永田町でまずは民間支援連携室と協議。NGOの退潮傾向は最近はなただしいが、本来、外務省が民間支援室を作ったときは、NGOが政府・企業に次ぐ、第三の柱になる予定だった。ところが、郵貯のボランティア貯金にせよ、NGO支援にせよ、小泉政治の登場によって、再び重箱の隅に追いやられた感があったが、現実はそれを超えて、もうみじめな状態になっている。次に、NGOとも関係があるが、WFP(世界食糧計画)の事務局長の講演、「日本政府はWFP経由でアフガニスタンに食糧支援をするが、それがタリバン側に流れないやり方はあるのか?」と質問したら、なんと事務局長は「われわれの目的は飢餓に直面している人々を救うことで、彼らは、タリバンがいなくなろうが、逆にタリバンの支配を受けようが、食糧を必要としている」つまり、食糧を供給された住民からタリバンに食糧が流れてもやむをえない...という発言。それが紛争地帯の現実だろうが、こうあっけらかんに言われてもね。原資は税金なのだから。
本会議の時間が迫っても誰も席を立たないので不思議に思ったが、部屋を出てメールを見たら、代議士会、本会議開会せずとのメッセージ。なんだろうね?議員室に戻ってウエブを見れば、要するに12月9日まで会期延長とのこと。小沢さんが大量の新人議員を率いて訪中することになっていたが、影響ないのだろうか?
先週が先週だけに、スケジュールを入れられないのが苦しい。この臨時国会が終わるまでは当分つばぜりあいが続きそうだ。

巨大化したカリフラワー

2009-11-23 22:43:05 | Weblog
ようやく休日らしい休日。溜まったワイシャツを洗濯に出そうと駅に行ったら、なんと休み。確かに休日だが、月曜日だから空いていると思った小生が甘かったのか、こんな時代に休日にする店が甘いのか?午後に農園に行ったら、いつの間にかカリフラワーが巨大化していた。カブも大きく膨らみ、青首大根が地中から大きくせり出している。ほんのちょっと休んだと思っていたが、現実の月日がたつのは早い。残酷だなあ。春菊を採って、今日はすき焼き。取立ての春菊がやわらかく甘い。

ひさしぶりのパックイニン・ジャーナル

2009-11-21 22:34:21 | Weblog
ひさしぶりにパックイン・ジャーナルに出演。復帰後初めてということで、旧友と言うか、ディベート仲間というか、なじみのメンバーと再会。民主党の強行採決の後で、民主党にも厳しい意見があった。普天間基地やアフガニスタンの問題を話しているのに、テロップで「首藤議員が民主党を語る」みたいなのが、番組中でていて何か場違いなテロップだと思うのは本人だけだろうか?あれはおかしいのではと番組スタッフに言ったら、「いやあ、あれでいいんじゃないですか、視聴者もみんな首藤さんが復帰して喜んでいるんですよ」なんて返事があったが、ほんとかね?
首藤さんが要職につかないのがおかしいとか、なぜ小沢さんに不興なのか...なんてかなり乱暴な話があって、視聴者はどう思っただろうか?キンヤさんともけっこう激しく言い合いになった。だんだんこっちも興奮してきて、血管を熱い血が流れる。まあ、すべて皆さんのエールと受け止めよう。
夜に小学校の同窓会、勉強で競ったり、対立した相手と55年もたつと、ただひたすら懐かしい。さすがに昔とまったく違った印象に老けているひともいたが、声を聞けば昔と同じ、たちまち時空を飛び越えて小学生時代に戻った。大変な努力で連絡先を見つけて招待してくれた幹事の皆さんに深謝。ほんとにうれしい。

小休止

2009-11-20 17:45:21 | Weblog
昨夜は結局0時を超えて本会議で、委員会委員長の解任動議が否決されたあとも法案審議で、結局、床についたのは3時ごろになった。解任決議のあと、自民党公明党は一斉に席を離れて場外へ。まあ形式とは言え、その再着席をまってしばらく国対委員が壇上で立ち尽くしていた。結局、民主党も与党なれしていないし、自民党も野党慣れしていないから、なかなか阿吽の呼吸で妥協が成立することがない。今朝はまた8時半から禁足となった。テレビでは野党席に人がいないまま、民主党委員がまるで一人芝居のように質問している...
実は今日は、昼から東洋経済新報の本社で講演する予定だったので、はたして禁足状態で行けるか心配だったが、やがて禁足も解除され、本会議も延長となった。
東洋経済の経済倶楽部は由緒あるところで、そこでも講演も何年前かに呼ばれたことがある。こんな難しい時代にこそ、石橋湛山先生の遺徳を学んでしっかりと政治に取り組みたいものだと思う。「世界の再定義化」という演題で、現在の問題を過去の切り口ではなく、しっかりと新しく再定義化する必要がある、というような内容だったが、聴衆も部屋いっぱいにつめかけ、こちらも心がいっぱいになる空間と瞬間だった。
つぎからつぎへの押しかけてくる請願や陳情、もうほんとに日本にはこんなに問題が多くかつ深刻化しているのかと、くらくらする思いだ。くらくるするのは腹が減っているせいかな?とまれ、小休止...今日は早く寝よう!

緊迫する終盤国会

2009-11-19 20:28:47 | Weblog
臨時国会は来週で終わるという予定で、各委員会質疑が一挙に加速。文部科学委員会も四人の新人を含め与党も6人が質問に立った。新人とは言え、初回に質問する議員だから、それぞれキャリアがしっかりしていて、与党だから質問もマイルドなものだが、堂々たる質問だった。小生はしんがりの質問者として大臣所信の枠の中で、地方分権化時代の文部省としてのアカウンタビリティ、児童・生徒の自殺対策、そして国際化問題について質問した。せっかく教育予算が交付税交付金増額という形で自治体に配られても、自治体によってはそれを他に流用する可能性があることを指摘。さらに自殺対策に関しては、そもそも警察発表の自殺数と、家族・学校の意思が入った文部省定義の自殺数とのギャップから、学校における自殺対策や原因究明について質問。単に対策だけでなく、ターゲット値を定めて、教育関係者の総力をあげて自殺数激減に努めることを訴え、大臣からも前向きの回答を引き出すことができた。しかし、留学生30万人計画に対応したグローバル30は、予算が限られ、13大学しか助成対象とならないお粗末さで、しかもその評価・審査プロセスに疑義があることを指摘した。まあ、質問は的を得たものとは思うが、野党席から同感、賛同のヤジ(?)が飛んだのには驚いたね。自民党議員も野党になって質問すると、人によっては生き生きと専門性を生かして質問していた。やっぱり政権交代はほんとに必要だなと実感した。
ところで、今日、議員室でブログを書いていられるのは、本会議が深夜までずれ込んだためだ。いやはや臨時国会でこれほどもめるとは...いけない、アナウンスが始まった、議場に駆けていかねば...