伊藤和也氏の遺体が日本にもどり、司法解剖が行われたが、死因は大腿部における二箇所の銃創で、死因はそのうち一発が動脈を切断したことによる失血死だと判断された。これまで各紙に載せられた30発の銃痕、頭部に銃創、顔面を石で強打されたなどの情報はどこから発せられ、どれだけ裏が取られて報道されたのか?現地情報の錯綜は当たり前だが、それをそのまま紙面に掲載する日本のメディアのレベルの低さに愕然とする。近距離から7.62ミリ弾のカラシニコフの直撃を頭部に受ければ、あるいはまた30発もの弾丸を受ければ、もう原型をとどめないほどのダメジが遺体からわかるはずだが、デスクにはこんな基本的な情況もスクリーンできないのだろうか?
タリバン犯行説含め、実行犯の目的と組織も憶測の範囲を超えていないのでは?サンケイ新聞だけがパキスタンの勢力が140万円程度の成功報酬で武装集団に請け負わせという記事を載せているが(ウエブ版)、それが事実なら、NGOや日本の援助のあり方まで議論が膨らんだ今回の事件には美談を超えた別な視点が浮かび上がるだろう。イラクでの犠牲と同じく、問題を幼稚なレベルで理解し、あるいは美談化することがこれまでも行われてきたが、いいかげんに政府もメディアもそして国民も自分たちが置かれている世界の現実を直視し認識してほしいと思う。
タリバン犯行説含め、実行犯の目的と組織も憶測の範囲を超えていないのでは?サンケイ新聞だけがパキスタンの勢力が140万円程度の成功報酬で武装集団に請け負わせという記事を載せているが(ウエブ版)、それが事実なら、NGOや日本の援助のあり方まで議論が膨らんだ今回の事件には美談を超えた別な視点が浮かび上がるだろう。イラクでの犠牲と同じく、問題を幼稚なレベルで理解し、あるいは美談化することがこれまでも行われてきたが、いいかげんに政府もメディアもそして国民も自分たちが置かれている世界の現実を直視し認識してほしいと思う。