これまでほとんど関心を示さなかったアメリカ議会だが、日本政府の猛烈なTPP参加アピールで、にわかにTPP関係議員の活動が活発化してきた。今朝はなんとTPP公聴会が開かれる。現地記者会見を前倒しし、公聴会に駆け付けた。このへんがアメリカで、外国人でも要するに席が空いていれば着席して公聴会を聞くことができる(写真)。平行して複数の公聴会が開かれているのか、アルツハイマー協会の襷をかけた大集団が議員会館の前に順番待ち。早く会場に到達しTPPの公聴会をリアルタイムで聞き、雰囲気を体験することができた。午後には、貿易協定に関係のある議員政策補佐官との会合を重ねる。カリフォルニアのLofgren議員とはTPPの知財やインターネット関係の問題点を話し合うことができた。同議員もATCA以降、インターネットや通信への企業中心の支配に懸念を持ち、注視していることがわかった。もっとも、自動車関係議員の事務所からはあの日本側が全面降伏したような日米協議書の内容すら十分でなく、両国にセンシティブな分野があるのではなく、アメリカ市場は完全にオープンであり、アメリカ製品が日本市場に浸透できないのは、ただひたすらに日本に非関税障壁があるせいだ...というような一方的な主張が繰り返された。またどの事務所も、日本では国をあげてTPPに参加を求めていると思っていたら、反対する勢力が存在するという事実に驚き、USTRは何を報告したのか批判の声もあがっていた。こうした事実を伝えるだけでも今回、ワシントンに来たかいがあったと思う。
夕刻に再び記者会見。主として日本の記者を中心にワシントン活動の報告。USTRを訪問したグループから、担当のカトラー女史から「農業にも一切の聖域がない」旨の発言あり、安倍政権国民に宣伝してきた説明とアメリカ側の理解が大きく異なっている事実が露呈した。
夕刻に再び記者会見。主として日本の記者を中心にワシントン活動の報告。USTRを訪問したグループから、担当のカトラー女史から「農業にも一切の聖域がない」旨の発言あり、安倍政権国民に宣伝してきた説明とアメリカ側の理解が大きく異なっている事実が露呈した。