すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

究極の操り人形:安倍首相アンネフランク記念館訪問

2014-03-24 12:42:33 | Weblog
http://www.bbc.com/news/world-asia-26710575
オランダを訪問中の安倍総理がアンネフランク記念館を訪問したそうだ。レミゼラブルの映画鑑賞と同じで、こういうリベラルなところもあるんですよ、という周囲の振り付け師どおりに演じてくれる究極の操り人形。自分の信条や日ごろの言動からすれば、「そんなところは行かん!」と拒否してもおかしくないけど、ここで極右でないことを見せて...と振り付けされれば、本人はきっとうまく演じているつもりなのだろうなあ..アンネフランクの日記がつぎつぎと破られ、容疑者は逮捕されたけどほんとの動機はともかく、こんな人物は長い間でてこなかった。こういう人物が確率的に出現するのこそ、安倍一族登場と関係があると思うのだけど。それともユダヤ人虐殺は事実だが、アジアの虐殺は虚偽だと言いたいのかな?
政治利用されたアンネフランクさん、ごめんなさい。

マレーシア航空機事件:今頃になって出てくるリチウム電池搭載、語られないゾンビ化

2014-03-22 11:12:07 | Weblog
21日になってマレーシア航空はリチウム電池搭載あるいは積載の事実を認めた。MF370に何か危険物質を積載していないかとの質問はおそらく最初の記者会見でも質問されただろう。リチウム電池が搭載されている機器は航空機からPCまでほとんどすべての機器が該当し、携帯電話などで大量に使用されるリチウム電池が航空機で運ばれていても不思議はない。それをいまごろ公表すれば、誰しも疑念を持つことになろう。事件との因果関係にあえて目をつぶっても、このように重要情報を小出しにするのは危機管理上、最低の対応だ。
このMH機失踪事件の特徴は何よりもマレーシア政府の対応だ。無能というだけでなく、最初から情報操作をしていて、それが2週間も機体の破片すらみつからないという異常事態を招いたと言っても過言でない。インド洋南部の捜索も三日目に入り、専門家からは2週間もたって、主要コンポネントが海上に浮いているはずがないとのコメントが合いつぐ。ここまで見つからないと、今度は後で見つかった浮遊物に対しての疑義も生じてしまう。
メディアは何も無い海面の映像を延々と流すが、むしろ事件の原因について、様々な可能性を考えておくべき時期だ。原因を幾つかに絞ると、今後の分析はすべてその系統でなされて、いくら行ってもたどり着かない解明となる。7時間もインド洋最南部まで乗客や搭乗員がだまって椅子に座っているはずがないので、何らかの情報がもたらされているはずだが、各国は情報をだしていない。一つの可能性はゾンビ化で、1万メートルの高度で何らかの理由で機体の気密が全面的に失われれば、乗員乗客そして操縦士までもが凍死し、生存者のいない航空機は自動航行によって燃料が無くなるまで飛行を続ける...というようなものだ。過去にもそうした例はある。
大手メディアではそうしたスペキュレーションをarm chairの評論家と表現していたが、炉辺でゆり椅子をゆすりながら思索することも危機管理には重要な要素だ。危機は思いもかけないことが起こるから発生するからであって、何よりもイマジネーションが大事なのだ。

マレーシア航空事件:沈黙しているのは誰か?

2014-03-19 23:00:27 | Weblog
マレーシア航空機の失踪事件はこれまでに類を見ない、特殊な事件だ。冷静に分析すればテロの可能性は低いはずだが、何度も何度もテロをほのめかすような情報が流され、そのつど、情報は拡散しノイズレベルはあがる。しかし、さすがに1週間を超えるとメディアのカバー率は減ってきた。これが実はテロではないという傍証かもしれない。なぜなら、テロは基本的に劇場犯罪だから、世界中の人々が関心を持つそのピークで声明を出すのが最も効果的だ。たいした内容のないニュースに関心が薄れていくような状況になっても、実行側の声明がないのは、政治的暴力としてのテロの意味がない。
このような事件が発生し、情報が錯綜している状況において、危機管理の観点からすると、華々しく記者会見をしたり、分析を微に入り、細に入り説明する専門家の一方で、沈黙しているものにも着目しなければならない。まったく沈黙しているのは、ボーイング社だ。自分たちで作った航空機だ。もうすこし、心配してもよさそうなものだ。アメリカも低調だ。NTSBがすぐに飛んでいったりしたわりには出てくる情報がプア。テロであるかないかぐらいテロの専門家のそろったアメリカならすぐわかるだろう。ほんとにほんとに不思議な事件だ。

日本がスマトラ震災を真剣に学んでいたら、311でもあれほどの犠牲はでなかっただろう・・・

2014-03-11 22:28:57 | Weblog

 311もついに3年目になった。とってつけたような復興の明るいニュースに疑問を感じないわけにはいかない。それにしても、日本が2004年12月26日に発生したスマトラ沖大震災の被害実態を正確に把握し、新たな対策を、いや基本的な対策でも、しっかりととっていたら、あれほどの犠牲と地域社会へのダメージは避けられたのではないかと思う。
M9.1の地震そして津波に襲われたバンダアチェの街は、それこそ海岸から数キロ先の山すそまですべて津波でまるでサンドペーパーをかけられたように消滅していた。
沿岸の村はすべて壊滅状態となり、全滅した村もあった。写真はそうした全滅した村で、奇跡的にたった一人だけ生き残った子供である。涙をこらえる周囲の大人の中で、まるで超然としているかにすら見えた子供のつぶらな瞳を思い出す。被災者は口々に「海は恐ろしい」「もう二度と魚は食べない」と言っていた。
 インドネシアだけで20万人近く、要するに日本の311の十倍の犠牲者をだしたスマトラ沖震災だったが、日本は何一つ本格的な対策をとらなかった。実は小生は海岸に位置する原発や「もんじゅ」を視察した際、かならず津波の危険を指摘した。電力会社の対応は、防波堤があるとか、10メートルまでは大丈夫だ...なんて木で鼻をくくったような、「何を素人の政治家がいうか」という表情がありありだった。「そうじゃないんです、津波は斜面を信じられないスピードで30メーターも駆け上がるんです」といくら説明しても、無視された。
東北・三陸はこれまでにも何度も大被害を受けた地域だ。それがスマトラ震災から何も感じず、何も学ばず、多くの避けられた悲劇を生み出した。復興はなにより急がなければならないが、無策や不作為の責任もしっかり追及すべきだ。地震、津波や火山噴火のリスクから、そして次の大震災の発生を我々は避けることができないのだから。

ウクライナEメール事件の教訓

2014-03-08 17:13:50 | Weblog
ウクライナ情勢は重く重く心にのしかかっている。BBCではそれこそ朝から晩までその映像をながしていて、それがテレビを見てない瞬間にもフラッシュバックしてくる。ところが東京から帰宅する混雑JRの中でPCメールチェックしていたら、そのウクライナから救援要請メール。国際政治の研究仲間のAさんからウクライナでの活動を終えて帰国直前にパスポート・クレジットカード一切盗まれてホテル監禁状態とのこと。まあ普通の人だったら、最初から怪しむのだろうが、なんせAさんのことだからきっと行っているだろうな。。と思ってしまった。小生も、ちょっとむかしだったら、何も考えずにとびだしてただろう。
すぐ千八百ドルをウエスタンユニオンで送れというのだが、金額がミソだよな。これぐらい帰国にかかるだろうし、この程度だったら、だまされて損してもいいだろうと心理的に考えてしまう。要するに歯止めというか、ネガティブな心理がポジティブに作用してしまうということだ。マーケッティングの手法だなあ。ウエスタンユニオンというのも、恥ずかしながら始めて知った。HISを頻繁に利用する人などはご存知かもしれない。すぐその場で送金できるらしく、そこのサイトには詐欺の事例が一杯掲示してあった。うーん、そんな時代なんだなあ。
本人と世界中で通じるはずの携帯も通じず、同じ研究・活動仲間の窮状が頭をよぎる。まあ、それでも送金要請の英語が上手すぎるし、まず念のためパスポート番号を聞いたら、返答できない言い訳、もうすぐ正体判明。あとは本人と私しか知らない情報をチョッと聞いて、それで一件落着で眠りについた。朝起きてメール見たら、犯人さんからお叱りのメール。大変上手なスラング英語で、これなら最初から正体判明だろう。むろん、実際の被害はなく、逆に話の教材をいただいたようなものだが、それでも心理的な残像やノイズが多いと、危険な状況が発生することはよくわかった。やはり最大の問題は、最初のメールが本人のメールアドレスだったことだ。単にアドレスを詐称するのでなく、PCそのものが盗まれた可能性や本人がPCともども拘束されている可能性が懸念させられたのだ...
最終的にAさん本人とも連絡がとれて、一件落着だが、Aさん本人の被害状況を聞いて、より大きなショックを受けた。これまでは容量が大きいとか、どこからも使えて便利だとかいってG社のメールを多用していたけど、やはり「便利なもの=それに匹敵するリスク」という危機管理原則を改めて思い知らされた。そういえば、昔ソフトエンジニアだったNさんが、GやFBなどはぜったいやらないと言っていたなあ...
「他人に起こったことは、すべて自分に起こりうる。。。」メールもこれから心して打つようにしよう。

アベノミクスがまだ死んでいないという方へ

2014-03-02 10:33:27 | Weblog
http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014030101001975.html
1月の経常収支赤字がついに1兆円に。年末に引き続き、経常収支の悪化が連続している。これではまるで「経常赤字」だ。円安誘導なのだから輸出が伸び、一方で資源輸入大国の日本が大幅な貿易収支の赤字になることはある程度はやむをえない。しかし、それはすでに主要企業生産の三分の二が海外に移転しているのだから、所得収支が伸びて、バランスするというのが常識的な見方だろう。それが所得収支の増加にもかかわらず経常収支が赤字に追い込まれるというのは、構造的な問題だし、何よりもアベノミクスなるものは効果がないどころか真逆のマイナスの効果を生んでいるといっても過言ではない。またアベノミクスが死んでいないと思われるかたは、ぜひ一度検視してみてください。

仲町台タウンミーティング

2014-03-01 16:48:29 | Weblog
3月1日は地元仲町台でタウンミータヒング。やはりマレーシア・シンガポール出張が強行軍だったせいか、気をつけていたも風邪をひいてしまい。話すのも苦しい。
しかし、今日の氷雨の中のタウンミーティング、テーマのせいか、ベテランの皆さん中心に、レベルの高いタウンミーティングになった。内容は下記。
しかし、つぎから次へと世界は危機の芽が葺きだしつつある。2時間でもとても足りないくらいだった。

2014-1タウンミーティング     
          
仲町台2014年3月1日

                            市民政治バンド 首藤信彦
                               sutoband@gol.com

1.東京都知事選挙
(1)忘れられた起点:猪瀬知事辞任
   猪瀬スキャンダル≒徳州会事件≒仲井真沖縄知事の辺野古移転容認
   すりかえられた論点:政治腐敗→脱原発
(2)細川候補の長所と短所
  ①長所:知名度高、拒否度低
  ②脱原発:小泉元首相参戦→候補者の存在感を高めたか?
       失われた論点:貧困、格差、福祉、経済...≒失われた支援
  ③小泉マジック-マスコミ報道=ただの人
  ④選挙ならず:街宣、ポスティング、住居地域、応援、
       自己の構想・ブレイン・スタッフ不足→長期のブランクフェニックスならず
  ⑤生き返った腐敗社会
  ⑥橋下選挙と大阪都構想?
  ⑦総保守極右化、花はどこへ?ピート・シーガーの死

2.TPP顛末
  ①三年半の闘い終えて:シンガポール閣僚会合監視
  ②TPA(貿易促進権限)って何?
  ③さあアベノミクスはどうする?ついに成長戦略も破綻。

3.世界情勢
  混沌の蔓延:アフリカ、中東、ウクライナ、アフガニスタン、タイ そして東アジア
  フォーカス:クリミア紛争の意味するもの
4.日本の針路
  ①アベノミクスから安倍のリスクへ
  ②アベノミクスの破綻
  ③ついにアメリカより三行半、免許皆伝返還要請
  ④集団的自衛権、憲法解釈改正、武器輸出、原発再稼動...NHK人事...
  ⑤政治の無機能、逆機能