すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

TPPへの関心の高まりと曲がり角の阻止活動

2015-12-09 23:29:23 | Weblog
参議院会館でTPP検証全国フォーラム。小生は冒頭に「TPP大筋合意が意味するもの」という題で講演。会場は300有余の席がいっぱいになるほど多くの皆さんの参加があった。小生のは、TPP大筋合意の事実検証とTPPの将来展望という話だが、壮大なテーマを15分ということで、まあ駆け足に終わった。聞いていた人も激変するTPPの課題の展開がよくわからなかったのではないか?この「よくわからない」というのはTPP問題の特徴で、TPP反対している人も、結局は自分でしっかり考えていないのだ。TPPを取り巻く環境は激変し、TPP協定構想自体もめまぐるしく変容しつつある中で、反対する側がいつまでたっても進化しないようでは、政府に一方的にだまされていくのも必然。TPP阻止活動も曲がり角にある今こそ、しっかりとした反省と総括が必要だ。被害をこうむる側がいつまでたっても「政府と自民党にだまされた」「みんなでがんばりましょう」と言っていては、激変するグローバル世界の中で生き残るのはむつかしい。この6年間、TPP問題で闘ってきて、いつになっても、影響をこうむるはずの側からの対案や提言がでてこないことに、寂寞感を感じる昨今だ。TPPはアメリカの内部問題で、結果的には成立しないか、成立は大幅に遅れて、時代の変化に再協議と再修正をせまられるのだろうが、一方で日本では安倍政権がTPPを根拠に参院選をターゲットに公共事業のバラマキなど、おぞましいデジャヴの繰り返し。TPP問題は日本社会の劣化を映す鏡のようなものだ。

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