こんな偽装ってありか?と驚かされたが、日本を代表する製紙六社が再生紙にしめる故紙率を誤魔化していたことが判明。最初は年賀葉書だったが、封筒やコピー用紙までおよそ再生紙なるものが、実際はほとんどバージンパルプを使用した普通の紙であることが判明。製紙会社では、中国などの海外需要があるので、国内で良質の故紙を集められなかった...なんて言い訳を言っているが、問題はもっと本質的なところにある。
環境問題に対する関心の高まりを受けて、企業イメージをよくするために、わざわざ「再生紙」と印刷した紙を使うのが流行していたが、多少なりとも、環境問題を研究したものはそんなのが嘘偽りであることは最初からわかっていたはず。そもそも再生紙は、故紙処理費用が高く、普通紙よりコストがかかることは、常識。たとえば再生紙を使った名刺を作ろうとすればすぐわかる。さらに化学薬品大量使用など環境汚染につながることも知られていた。
このことはゴミ処理やリサイクルと同じで、住民に分別させて回収したゴミを同じ焼却炉でまた一緒に燃しているまるで詐欺のような某自治体のゴミ処理などは論外だが、本当にリサイクルやリユースが経済効率的にもまた社会効率的にも行われているのかチェックすべきであろう。
この問題が深刻なのは、これまで「環境にやさしい」とか、「環境のことをよく考えている」とか、「環境を配慮した」とかいう宣伝が実はかなり怪しいものであることが次第にわかってきたことである。日本での環境対策というのは、真に環境によいことをするというより、環境という装飾語を使うことによって、古臭い商売中心主義にカバーをかけているという実態であろう。品質や賞味期限の偽装ではなく、イメージの偽装というべきか。
リサイクル・リユースの優等生といわれた製紙分野で、「環境にやさしい」というラベルの虚構性が露見したが、もっといかがわしい環境対応製品・サービスが満ち溢れている日本社会、たとえ嫌われても、誰かが真実を語り続ける必要がある。
環境問題に対する関心の高まりを受けて、企業イメージをよくするために、わざわざ「再生紙」と印刷した紙を使うのが流行していたが、多少なりとも、環境問題を研究したものはそんなのが嘘偽りであることは最初からわかっていたはず。そもそも再生紙は、故紙処理費用が高く、普通紙よりコストがかかることは、常識。たとえば再生紙を使った名刺を作ろうとすればすぐわかる。さらに化学薬品大量使用など環境汚染につながることも知られていた。
このことはゴミ処理やリサイクルと同じで、住民に分別させて回収したゴミを同じ焼却炉でまた一緒に燃しているまるで詐欺のような某自治体のゴミ処理などは論外だが、本当にリサイクルやリユースが経済効率的にもまた社会効率的にも行われているのかチェックすべきであろう。
この問題が深刻なのは、これまで「環境にやさしい」とか、「環境のことをよく考えている」とか、「環境を配慮した」とかいう宣伝が実はかなり怪しいものであることが次第にわかってきたことである。日本での環境対策というのは、真に環境によいことをするというより、環境という装飾語を使うことによって、古臭い商売中心主義にカバーをかけているという実態であろう。品質や賞味期限の偽装ではなく、イメージの偽装というべきか。
リサイクル・リユースの優等生といわれた製紙分野で、「環境にやさしい」というラベルの虚構性が露見したが、もっといかがわしい環境対応製品・サービスが満ち溢れている日本社会、たとえ嫌われても、誰かが真実を語り続ける必要がある。