半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

止めるも地獄、進むも地獄

2016年02月26日 11時09分13秒 | 日記
再稼働ありきの原子力規制委員会であり換言すれば、再稼働のための
原子力規制委員会と言うことだろう。
原子炉の寿命は40年と定まっており、電力会社が金を掛けて相当な覚
悟で臨んでいることが安全評価できるらしい。

事業者の立場になって考えれば、よく分かる話だ。福一の例をみても
廃炉は利益にならず果てしのない気が遠くなるような作業が続く。一方、
再稼働は再稼働のために掛けた膨大な費用でも高い電力を売りつけるこ
とで、直ぐに元を取り戻せる。20年後のことなど誰も分かるはずもない
し、後は野となれ山となれということなのだろう。

銭や地位の為なら人が病気なろうが死のうが平気だろうし、ねじ曲げた
判決も出せるし、嘘をついて国民を欺すことも平然だ。やはり原子力村
の根は意外に太く広く張っているようだ。

自然豊で海の幸、山の幸の宝庫であった福島が穢されきった。
完全な回復などあり得ないのに、除染作業で住めるようになったので帰還
せよと言う。それでも、還らない避難難民はいずれ棄民とされる。

やはり、政府は政権維持のために平気で嘘をつく、安全でコントロール
されていると嘯き五輪を招致したが、決して安全ではないし、端から信
用などしていない。
それは、諸外国の日本からの輸入規制をみればあきらかだ。
あの、破局的事故にも何も学ばず、目先の金を追い求めることを優先する
この国は早晩、取り返しのつかない後悔をすることになるような気がする。
その点、経済よりも倫理を優先したドイツの態度は尊敬に値する。