半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

映画を観た

2016年02月12日 10時02分52秒 | 日記
美しい日本の憲法をつくる会が呼ぶところの紀元節の休日に
映画を二本観た。
1本は、「ベトナムの風に吹かれて」という、実話に基づい
て映画化されたもので、小松みゆきさんというベトナムで暮
らす日本語教師が、認知症になった母親を父親の死を機に
雪深い新潟から自身が住むベトナムに連れて行き、2014
年に亡くなるまで13年間面倒をみるというもので、涙あり
笑いあり身につまされるところありで楽しめる映画だった。
原作者の小松みゆき氏がベトナムから厳寒の長野市まで舞台
挨拶に来てくれて撮影時のエピソードを聞かせてくれた。ご
本人は、非常に明るくきさくな方で、現地の方との信頼関係
があるからこそ母娘とも周りの協力も得られ良好な関係が築
くこと出来たのだろうか。
これを我が身に置き換えて見たときに、認知症の親の面倒を
みるということは制度が整っている日本でも大変なことで、
想像しただけでも目眩がしそうなのに、ましてや異国の地で
13年間も仕事をしながら親を介護し看取るということは、
映画にもあったが、今の日本には無い、濃いご近所づきあい
があったからこそで、これも誰でもできることでは無く、小
松さんの人間性が大きいと感じた。

2本目は、景山あさ子氏プロデユースの「One Shot One kill」
という米国海兵隊新兵の訓練の様子を撮ったものだ。訓練期
間は定かでは無かったが、どこにもいそうな普通にスマフォ
をいじっている若者が1人の殺人兵器として成長していく様
は圧巻だ。入隊志願する理由は様々であろうが、共通するの
は、経済的理由によるものだろう。経済的徴兵の先進国米国
の実態の一部が垣間見えた。3月から施行される戦争法案で
あるが、6人に1人が貧困家庭といわれているわが国である。
益々、徴兵的意味合いが強くなってくるだろう。
また、扶助にかける国家予算も減らしセーフテイーネットを
外しかかっている状況からみても現実的で深刻な問題だ。