我が家の犬の散歩コースに棚田がある。
棚田と言っても、ほ場整備がされ、水田一枚あたりの
2、3反歩程度の近い広さを持つ。
その石垣に、所有者が書いたであろうと思われる朱の
文字が見える。それが「千の石」である。
確かに、千を優に超える石で見事で立派な石垣が積み
上げられている。
思わず、口をついて出るのは、「千の石に~ 千の石に
なあって~ ・・・・」と、あのタキシード姿のお兄さん
に張り合って、ついつい太い声を出して歌ってしまう。
それを見て、駄犬のリキが「旦那、大丈夫ですかい?」
というよな顔をするのだ。