39才の頃の私

その頃はメッチャ多忙の頃でした。

子供は中ニ、小五、年長でした。

長女の中学校で、補導部の副副部長だった。

秋の恒例の行事で、何をしようかと会議していて、役員の中の1人に芸能界に詳しい方がいて、牟田悌三さんなら予算の８万円で、1時間の講演をして下さると思うと言ってくれたので、それに決まった。

その年、牟田悌三さんは還暦だとおっしゃっていた。

北海道大学を卒業された牟田さんは、俳優の傍ら農業や、健康について研究にも精通していて、講演の内容も人と人との関わりの大切さについて話されたのでした。

補導部の主催だったので、部長が講演終了後にお礼を述べる役で、副部長の私は牟田さんに花束を渡す役になった。

講演が終わって部長が丁寧に挨拶をした。そして私が、予め用意された花束を抱え、牟田さんの方に歩いて行き、一礼して、ありがとうございましたと言葉を添えて花束をお渡ししました。

60才といえば、その頃の私から見たら本当の大人である。そして申し訳けないが、お年寄りという感じもしていた。

しかし牟田さんは、男前だった。ドキドキした。

花束をお渡ししたとき牟田さんが右手を差し出されたので、しっかり握手しました。

偉業を成してる男性や、いい仕事してる人や、努力家の男性には、尊敬もするしドキドキもするし、惚れたりもするものです。

その中学校の行事のあとひと月ほどは、私は牟田さんと握手したのを思い出しながら、にポーッとしていた。


私の好きなジョンウェインや高倉健さんや牟田悌三さんは亡くなっているけど、今でもファンである。


その昔私は、夫のどこが良かったのか・・・・

ちっとも、わかんないや！あはは。（＾∇＾）