うふふ…

渋ちゃんは今忙しい。ご主人の健康が心配でやつれ、顔の張りがなくなってしまったらしいの。ある日ご主人に言ったそうな。[おとうさん、ほら見て、こんなんなっちゃったのわたしの顔][…可愛いそうに…]お、おーい、それだけかーい？
日曜日に生涯学習指導員の仲間と一緒に稲城市の小学校に行ってきました。今後の活動に向けて先輩の授業を見学して参りました。収穫？もちろん、たくさんありました。是非今後に生かしたいです。車で、府中街道をまっすぐなんですね。初めて多摩川を渡りましたよ。

別れる時

まりなちゃんは長野県から引っ越ししてきて、お友達の紹介で入会しました。トトロみたいに太っていてほっぺが真っ赤な女の子でした。２年くらい続いていましたが、ある日お母さんが見えて[今月いっぱいで辞めなければならなくなりました]と言いました。また長野に帰るのだそうです。おじいちゃんおばあちゃんが待っているらしい。そうかぁお別れなのね、２年間とは思えないほど親しくなってしまったな。とうとう最後のレッスンの日、まりなちゃんは来た時から下を向いていた。外は雨、やばいぜぃ！私はまりなちゃんに用意していたプレゼントをあげた。まりなちゃんは小さい声で[ありがとう]と言ったがうつ向いたままだ。玄関のドアを開けてあげて、[元気でね、長野に行ってもピアノ続けてね]と言うと、コックリ頷いた。そしてドアを閉めてからも何度も何度も振り返って手を振ってくれたの。まりなちゃんが見えなくなって、我慢の糸が切れて涙が溢れて止まらなかった。あの別れはつらかった、もう、この仕事は向いてないからやめようと思ったくらい。今日は、あれほどではないが、やはりちょっとした別れがあったの。卒
業じゃなく退会かな。何度も辞めるといいながら続けてきたマリオ君だ。どうにもしようもない場合もあることは学習して分かってはいたが残念は残念。それなのに何故かほっとしてる私がいた。音楽を嫌いにならないうちに、終わりにした安堵感かな。なにかしら恋愛に似ている、と思ったりして…。

ハイカラさんが好き

眼科医に出かけたコバちゃん。夕飯のおかずも頼んだの。鳥のからあげ、刺身、タラコ、生イカなどたくさん買ってきてくれました。だから今夜はおすまし汁とイカを煮ただけで助かりました。[お医者さんがね、私に東京出身ですか？だって]とコバちゃん。[へぇ、じゃあコバちゃんがハイカラさんに見えたんじゃないの？それで何て答えたの？][田舎ものですよって言ったわよ、そうだべえとか使わないから東京人かと思ったのかもね][そうだね、所沢市ヨーロッパの出身と言えば良かったのに][ワッハッハッハ！]…コバちゃん偉い！冗談通じるんだね、お使いもしてくれて私を助けてくれるし、私いうことないよ。８７歳なのに偉い！初めから考えると、角もとれてまあるくなって私好みに育ったもの。一番はじめから今のコバちゃんだったら良かったよ、時間かかったね、これからもよろしくね。

桜が終わっても

今、教室のほうは春に開催される大イベントに向かって大忙しです。いつもの発表会のあいだに、大ホールでの発表会をしてきましたが今年がそれなんです。個人レッスンで学んでいる生徒さんたちに、アンサンブルを体験していただこうと８年～９年前にはじめまして、その３回目なんですよ。他の先生の生徒と組んだり、仲良しの友達と組んだりいろいろなのです。曲を決めるところから始まりますが、決まったら楽譜を探したり人数によっては各先生方がアレンジをします。曲がなかなか決まらない場合は生徒と先生で探します。それはもうお祭り騒ぎ状態で、大変だが楽しい。こんな時いろいろな発見があります。クラシック系なのかポピュラー系なのか、リズムのスイングに乗れるか、裏迫がとれる生徒なのか、意外とリーダーシップを持ってる生徒だったことに気っいたり…ね。忙しく楽しい時期はまだまだ続きますよ。発表会のタイトルは[さくら花びらコンサート]です。さくらの花びらがより集まってできるアンサンブルのコンサートという意味を含んでいるのです。桜は散ってしまう４月下旬だけど、音楽のさくらの花を咲かせられればと思っています。

コバちゃん…

コバちゃんを見ていて、長生きの秘訣がわかってきましたよ。まずは風通しの一番良い部屋を自分の部屋に決める。そしてそこがみんなを見渡せる中心に近いことだね。思ったことは絶対我慢しないで言うとか、要望は何でも人の気持ちなど考えずに言うのも大事みたいだね。わたしはここにいますということを常にアピールすることもやってね。そして自分なりの偏った考え方で理解したり、いつも自分は正しいと信じるのが最も大切みたい。そして時々優しい気持ちにもなってもみるの、長生きするのにいつもいつもいいひとでいることは出来ないから無理しない。コバちゃんはいろいろ考えてこうしている訳ではなく、考えなくてもこれらのことが自然に出来るから、長生きの才能とセンスを生まれながらに持っているいわば天才なのです。そして、まだまだ元気にいて欲しいです。ちょっと弱気になるなんてこと全然ないけど、そんなだったら困ると思うの。私、まだまだたくさん仕事したいからコバちゃんは達者がいちばんですよ、はい。[達者が一番というのは本心。あとは無理してると思うなぁ…]じゃあ逆に長生きしないためには…部屋は持たないか、一番日当た
りの悪い場所、思っても何も言わない、人のことを先に考えてあげる、損しても怒ったり泣いたりしない…やっぱ、いいひとが少ないと思ったらみんな早くいなくなっちゃうんだね。エーン、エーン、エーン…シクシク、シクシク…おとうさーん！

コバちゃん…

ずっと前にあったことですが、ちょっと前まで台所でコバちゃんと話して自分の部屋に戻っていたらコバちゃんの携帯から電話がかかってきた。[えみちゃん、どこにいるの？][うちにいるわよ、いまさっき話したでしよ][部屋にいるの？]と言いながら携帯で話しながら私の部屋に来た。それで二人で同じ部屋で携帯でしばらく話したことがあります。先日なんかは、いつもの病院へ行き先生に[私この頃ボケたのか、少し変なんですって言ったらね先生が、何かが忘れなければ大丈夫と言ったのよ、その何かが何なのか忘れちゃったのだからきいてくるね]と言って病院に次の日いったコバちゃん。そしてきいて来ましたよ、[今日食べたご飯を思い出せれば大丈夫だって、ほらもうえみちゃんに言ったからね、忘れないでね]だって。もうひとつは、お友達と電話していたコバちゃん、電話を切ってから[あさって友達と落語聞きに行くのよ]と話してくれた。それなのにもうその日の午後にあさっての約束の場所に行って友達を待っていたの。しっかりしてよコバちゃん！わたしもこの頃怪しいんだから、二人でおかしくなっ
たら大変なんだからね。

エーンエーン…

この時期になると教室を卒業して行く生徒がいます。今日二人卒業しましたよ。ひとりはマリオ君、中級修了で５年間頑張ってきました。もうひとりは６歳から始めて短大を卒業予定で、保育士になることが決まったまりなさんです。上級修了。そう、そしてめでたく就職です。何かあったらいつでも来てね、お茶位いれるね…とメルアドの交換をしました。マリオ君はステキなお別れの手紙もくれたのよん、大切にいたします。私は寂しいというよりも嬉しかった。二人とも音楽をずっと忘れないでいてくれそうだったからね。卒業おめでとう！

まま母への気づかい

マリオ君のまま母になって３ヵ月たちました。実母は私に今後のマリオ君を正式に託したの。きっと私だと嫌かも…と思ったりしたけど何とか今日まで続いている。レッスンに来た時いつも真っ赤に上気した笑顔なの。教室に飾ってあるくまのプーさんに似ていて可愛いんよ。ほっぺを触りたいんだけど、セクハラになるかと思って止めてます。先日マリオ君は言いました。[僕は大人になったら保育士になるからピアノは辞めません]って。へぇ保育士かいいね、そう言えば教室のお楽しみ会やクリスマス会の時小さい子供の面倒をよく見ていたのを思い出した。きっといい保育士になると思うな。８時からのレッスンだからピアノ弾きながら舟を漕ぐときもあるけど、とても熱心な生徒なんです。辞めませんて言ったって信じない、みんなそうだったから。塾が忙しいとか引っ越しとか、仕方ない理由だけど寂しい別れは必ずくるもの。もっとも、お爺さんになるまで通う訳ないかぁ、わたしは第２の家族と思ってしまうからちょっと重たいかも。そうそう、あのマリオ君を手放した実母のことを思えば贅沢は言うまい、そうそう…。

わーい！世田谷の日。

雪の心配がなくなり、１ヶ月振りの世田谷に行ってきましたよ。相棒は電車で、私は車でね。同じ地域から別々に行くって変でしょう？相棒は車に弱いらしいの、私の高所恐怖症と同じらしい。でも帰りは車に乗るの、帰り道は慣れたらしい。理解に苦しむ奴だ。帰りの車の中でいろいろおしゃべりした中で、ぜひ今年は自分の足を鍛えようと決心する。こんなにも立派な足があるのにつかわずに車にばかり乗っていると、将来どこにも行けないおばあさんになるのでね。相棒とも楽しい老後を分かち合いたいから。世田谷の皆さんはお元気に新年を迎え、私たちを迎えてくれました。そしてたくさんのパワーをくださいました。いいなぁこの仲間！温かい方ばかり、今年もお世話になります！次回からまた新曲が増えますからね。今年もたくさんたくさん歌おうね。

夜中にトランペット

かわいいピアニカを吹いていたら、息子とパパがトランペットを持って入って来た。私はピアニカを、二人はトランペットを吹いて騒がしい。[うるさい、あっちで吹いて！][あっちで吹いててコバちゃんにうるさいと言われたんだから…]そうか仕方ないね、いま夜中だもの。次女が二人に音の出し方を教え始めた。長くなりそうと諦めて眺めていた。今大学生の息子は一応小さい時からピアノを習わせていたが、友達に[音楽教室のうちの子だから弾けるだろう]とか心ないいわれ方に嫌気がさし６年生で辞めたのだった。楽器を手にしてる息子を見て何か嬉しい私。もし、今から音大に行きたいなんて言ったら、きっと私はもっともっと仕事をして、反対するパパを説得して行かせてやるだろう。なぁに？そんな気持ちがあるなら、もっと小遣い増やしてだって？…それはダメだよーん！