ちゅーーー！

数年前裏の家が新築そっくりさんのフォームをやり始めた頃から、我が家にネズミが出るようになった。

2階の部屋で一匹確保したことがあった。

どうやら下に降りて来てるようだったので、使ってない2階との境を出入りできないようにしたが、どこからかまだ出入りしてる感があった。

夜中に起きて電気をつけると、台所を我が物顔に歩いてるネズミを見かけるようになった。毎日毎日朝になるとすっかり拭き掃除をしてから朝食の支度をしていた。

ネズミは見つかっても慌てる様子はなく、私の顔を見ながら静かに歩いてどこかの影に隠れてしまった。追いかけてスプレーを噴射しても見つけられないでいた。

ある時突き当たりの物置にネズミのフンがたくさんあったのを見つけて、掃除をして、段ボールで塞ぎこちらに来れなくした。

しかしまた夜中に起きて電気をつけると台所を横切るネズミを見かけた。

本気で確保することを決心して仕掛けをしたところ、その夜中に電気をつけると一匹かかって死んでいた。

夫は怖くて出てこないので、仕方なく私が処分した。

その後もまだフンをみつけたので、あの一匹の他にまだいるのだと思い、続けて仕掛けをした。数日してかかっていた。

「パパー、かかったよー」と大声で夫を呼んで「見においで、来ないと持っていくぞ！」と脅したら飛んできた。

まだ動いているのだ。

そして私が近づくと、ちゅーー！と泣いた。

かわいそうだなと思った。よくみると本当にミッキーマウスなんだよね。

もう身体がベタベタにくっついているから、もう仕方ない。しずかにもう半分の方も折って、ネズミを包んだ。

ごめんね、バイバイ。

お前のフンをどれだけ片付けたか知ってるのか？仕方ないんだよ。…なんて思って片付けた。

数日私は心が痛かった。

あの時のネズミの鳴き声が頭から離れなかった。

我が家は築68年の古民家だ。隙間だってあるし、縁の下は高くある。だから塞ぎようがないのだ。

まだ私の戦いは終わっていない。

まだ引き続き最後まで戦うが、たくさん買い置きの仕掛けを使い切るまで、油断はできない。

息子や長女が遊びにきてもネズミの話題は出さなかったが、もうバレるね。笑

ばあばは密かに戦っていたんだよ。

みんなのために。笑

平和な日々

若い頃にはない平和な日々を過ごしています。

若い頃は大家族で、気を遣いながら子育てや仕事をしていた感じでした。しかし今思い返せば、懐かしい気持ちになります。

若い頃にも平和な日々はありました。

28歳の頃、次女が生まれて子育て真っ最中だった。仕事も、時代の波に乗って生徒が多く見えていた。

38歳の頃、長男も生まれて5歳の頃保育園に行っていた。少し時間ができたので、ジャズ理論を学ぶため音楽学校に通いました。

48歳の頃、学びを続けていました。

長女は大学を卒業し、うちの音楽教室を手伝ってくれていた。一番生徒が多かった時期でした。次女は大学生、長男は中学生だった。

58歳の頃、母や姉夫婦たちとカナダ旅行をした頃。コバちゃんは認知症が始まっていたが、まだ平和だった。

68歳の頃、初めてデパートの店員になった頃。新鮮な経験をたくさんしました。まだ身体は元気で、特に病気も無かった。

あれから少し経った今、それでもまだ平和な日々です。

色々あっても前向きに生きられています。

平和とは、深刻な悩みがないこと。そして家族が健康なこと。

デパートの社員食堂の仕事は言いましたね。

キツい仕事です。

先日まで行くときにとても緊張をしながら出かけていました。

コロナ禍の中業績が悪いため、別の会社に移行するそうです。

今までは定年までまだ数年ありましたが、新会社の定年はそれよりも10年も定年が早いようで、当然私は引っかかりますので、解雇になるかもやしれません。

キツい仕事と思いながら、数ヶ月で尻尾を巻いて逃げ出すのは私のプライドが許さないので、歯を食いしばって頑張ってきました。でも正当に辞められることになると、それはそれで癪だなと思ったり複雑だ。しかも一緒に働く人たちが何気に親切で有り難い。

一昨日の仕事の時は緊張せずに行けた。

何故かな？

もう一つの夜勤の仕事だが、昨日は日勤をした。日勤が終わるのが午後5時ごろ。

利用者さんをお風呂に入れていたら、玄関の方で私に向かってしきりに手を振ってる人がいた。事務所からもう1人出てきてその人も手を振っている。

夜勤組の仲間の2人だった。

この歳で、小中学生みたいにヤッホーと、手を振ってくれて嬉しかった。

どちらの仕事も、こうして考えてみると色々な人に支えられてるなと思う。

夜勤の時は次の日も夜勤の延長で、身体が使い物にならないから次の日はあっても無いのと同じだ。

しかし昨日は日勤だったから、今日は丸一日使える日だ。

おかげで、ゆっくり過ごすことができました。

先日85歳で旋盤工の職人の話をテレビで見た。奥様は2歳年上の87歳。奥様は旦那様の仕事をいつもみているそうです。

「この人の性根を知っているから見張っている」とおっしゃっていた。

85歳の職人。

かっこいいなあ。

生涯現役だな。