むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

「遊仙な時間を楽しむ」その3...(東鶴)

2011-01-01 | 書道
「遊仙な時間を楽しむ」その3...





むさしの墨友会の皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年も、学書に交友に、広くお付き合いのほどよろしくお願いいたします。



さて、まず新年は道具立てから...



今回は左側の墨、松壽堂の「主臣」を主に
途中から右側の青墨「苔」を混ぜて磨ってみました。






今日の硯は中国の「歙州硯(きゅうじゅうけん)」です。
大型の硯で、吉祥寺の京王ビルの建て替えに伴い「ゆざわや」が
一時閉店するときをねらって、買い求めました。

「雨畑硯」に比べると鋒鋩(ほうぼう)が少し強く感じられます。

*鋒鋩:硯の石肌にみられる微細な凹凸。やすりの働きをして墨が磨れる。

(日に日に値段が下がるのが楽しみでしたーっ。ちなみに買った値段は忘れましたーっ。)




今回の題材はこれ。
以前にも登場した「礎」です。

これは市販の液墨で色紙に書いたもの。


色紙はとなんとなく べたっとした感じになってしまうので
この際 筆はやめて、いっそ「右手のひとさし指」で書いてみたら...?



こんな感じになりました。
これは 白蓮半紙を使っています。

なんか、どうです? いい感じがしませんか?



そこで今度こそ、調子に乗って色紙に「指書き」挑戦!!




こんな感じです。


筆とは違うので、途中、「墨つぎ」ならぬ 「人差し指の腹つぎ」が、思わぬ所で出てきます。

跳ねるところもうまく行ったり、「と、とととと...」と丸がつながったように見えたり...。


無脊椎動物の関節みたいで、それもまたおもしろがって 書いてみました。
(「描いてみました」が正しい表現かも...。)




2011年も 相変わらず東鶴の言動は、常識ある人には 理解不能?
前途多難ですかね...やっぱり。





閑話休題   蝋梅が春を呼んでいます......。