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中学生がたった一人で立ち上げた『日本中学生新聞』その大人顔負けの中身

2023-09-15 18:42:54 | 若者の声

(ブログ読者から紹介いただいた記事です)

(FRIDAYの記事より)

「夢洲カジノは止められる」…中学生がたった一人で立ち上げた『日本中学生新聞』その大人顔負けの中身

「夢洲カジノは止められる」…中学生がたった一人で立ち上げた『日本中学生新聞』その大人顔負けの中身 | FRIDAYデジタル

「夢洲カジノは止められる」…中学生がたった一人で立ち上げた『日本中学生新聞』その大人顔負けの中身 | FRIDAYデジタル

小学生の時に、「選挙に行こう」と書いただけで、「政治的発言に当たるから」と新聞を校内掲示してもらえなかったという川中さん。そこで中学生になり、自ら「日本中学生新...

FRIDAYデジタル

 

「海洋放出の時期は、日本国民・福島県民や漁業連の理解を得ることなく、8月18日の日米韓会談の後に決まった。『関係者の理解』の『関係者』とは米大統領のことだったのでしょうか?(以下略)」

これは8月29日、X(旧Twitter)でアカウント名「日本中学生新聞」が呟いた言葉だ。

「日本中学生新聞」とは、大阪市の中学1年生・川中だいじさんがたった一人で今年3月に創刊した“中学生がつくった民主的読み物”のこと。

川中さんは夢洲カジノの問題を調べたり、堺市市長選や統一地方選挙の大阪市議会選挙を取材したりしながら、自ら発刊した新聞やnote、先述のようなSNSで発信している。

「学生だから」「実績がないから」…申請さえもさせてもらえなかったG7広島サミットの取材

川中さんが政治に興味を持ったきっかけは「大阪都構想」だったと言う。

「大阪都構想のとき、自民党と共産党とか、普段は仲が悪い印象の人たちが党派を超えて一丸となって反対運動をしていたんですね。 

僕は当時小学4年生で、休み時間に『大阪市が廃止されたら市民サービスがなくなるから困る』とか『消費税って、ない方が生活しやすいよね』みたいな話を少ししただけで、先生に怒られたんです。『そういう一方的な話をしたら、他の意見が尊重されへん』とか言われて」

「政治の話を喋ったらいけないのなら、新聞を書いてみんなに広めていこう」と考えた川中さんは、6年生のときに新聞委員会に所属。しかし、「選挙に行こう」と書いただけで、「政治的発言に当たるから」と校内掲示してもらえなかったという悔しい思いも経験している。

そこで自ら「日本中学生新聞」を発刊することになるのだが、そのきっかけとは。

「僕は日本が唯一の戦争被爆国で原発事故被爆国であるにもかかわらず、なぜ岸田首相が核兵器禁止条約に署名や批准をしないのかがすごく不思議でたまりませんでした。 

それで、5月に行われるG7広島サミットの取材申請が3月にあると知り、そこが岸田首相に取材できるチャンスだと思って、記者として質問するために『日本中学生新聞』を創刊しました。 

G7サミットのオンライン申請では顔写真付きの証明書の貼り付けが必要だったのですが、僕は健康保険証しか持っていなかったので、どうしたらいいか外務省のG7管轄に問い合わせしたんです。そしたら、『学生だから』『実績がないから』といった理由で申請さえもさせてもらえなかったんです。 

記者会見を見ていていつも不思議なのは、日本の記者クラブ制度。調べてみると、外国には記者クラブ制度ってないそうなんですね。日本では戦前からずっと続いている古い制度らしいですが、変えてほしいです。 

自民党のおエライさんと仲良くなってうまいこと取材できないかなと思ったこともあるんですけどね(笑)」 

「カジノIR」「大阪万博」の土壌汚染問題では、大阪府の環境局に電話

まだあどけなさも残る面差しで、すでに「政治的な根回し」を発想するところに驚かされる。そんな川中さんが、今強い関心を抱いているのが、「カジノIR」「大阪万博」の問題だ。

「夢洲は軟弱地盤で、液状化の問題があるほか、一般・産業廃棄物の処分場で、東日本大震災の被災地からの廃棄物も埋まっているんですよね。 

令和5年3月16日の国会で立憲民主党の櫻井周さんが大阪・夢洲の土壌汚染対策について質問を提出しているんですが、大阪港周辺には重化学工業が立地していて、PCB(ポリ塩化ビフェニル)やダイオキシンが含まれる大阪港の浚渫土砂は夢洲の2区と3区に埋め立てられたということ。また、夢洲1区にはダイオキシンやPCBなど有害化学物質が含まれる焼却灰が埋め立てられたといった内容が示されたんですね。 

それに、万博予定地の1区と2区の間には汚染水の池があるし、PCBとかが風で飛ばされる可能性もあるし、健康被害はないのかと大阪府の環境局に電話をしたんですよ。 

大阪府は、『環境省の基準には従っている』『処理しているから健康被害を受けることは想定していない』と言うんですが、感情的にも怖いし、処理漏れがないかも心配ですし、信用できないですよね。 

原発事故のときだって想定していなくて、『安心』『安全』と言っていたわけですから」

さらに、IRカジノに関しては、こんな不安も訴えている。

「中学校でも夜遅くまでゲームをやっている子とかがいますが、IRカジノの場合は僕たち世代が大人になる頃がターゲットですよね。ゲーム依存症にさせて、ゲーム感覚でお金を次々に落としていく人が増えるんじゃないかと心配です。 

大阪府知事選の前の討論会をテレビで見たとき、カジノの話になって、依存症の話が出たんです。吉村(洋文)さんは、今までの日本は依存症の対策をしていなかったから、カジノを作って、依存症の対策を強化していく、だから安全だと言ったんですよね。 

でも、カジノの資料を見ると、対策としてカジノの中に時計を置くと書いているんですけど、いくつどこに置くのか、ちゃんと見える場所に置くのかなどがわからないので、問い合わせたんです。そしたら、まだ決まっていないと言われたんですよ。 

 

そもそも依存症の対策をするだけなら、依存症対策センターみたいなものだけ作ればいいのに、なんで並行してカジノを作るのか。カジノの必要性がわかりません」 

「できるのは、投票率を上げること。『投票率を上げること=国を良くすること、生活を良くすること』だと思うから」

こうした日々の発信から、まだ中学1年生にしてSNSなどで誹謗中傷を受けることもあると言う川中さん。知人で『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』や『コロナ時代の選挙漫遊記』著者で、ジャーナリスト・フリーランスライターの畠山理仁さんにそうした悩みについて相談することもあるそうだ。

「僕、『反維新』とか『反日』とか言われることがあるんですよ。X(旧Twitter)でも『赤』とか『共産党の顔』とか言われたりするけど、どんな顔やねんと思います。そんな相談を畠山さんにしたら、『自分の活動に集中して、そういう声は一意見として気にするな』と言っていただきました。 

僕はもっとみんなに政治に興味を持ってほしいだけで、どこのアンチでもないし、どこの支持をしているわけでもない。不偏不党です。僕はおかしいと思うことはおかしいと誰にも遠慮することなく書く。それが民主主義だと思っているので」

今後の目標は「衆議院選挙の大阪1区の候補者全員の取材をすること」で、将来の夢は「ジャーナリストか政治家」と語る川中さん。一方で、現状のこんな問題意識を語ってくれた。

「中学校では政治の話をできる友達はほとんどいないですね。政治に関心がある子はほとんどいなくて。そもそも親が選挙に行かない子もいて、それが子供にも引き継がれてどんどん若い子の投票率が下がっているのが現実じゃないかなと思います。 

僕が日本中学生新聞の活動で一番伝えたいのは、政治が生活のほとんどを決めているということ。僕は原発も怖いですし、80%の確率で南海トラフが起きると言われる中で、原発が爆発などしたらどうなるんだろうかとも思います。 

今言われている貧困がこのまま続くのかも心配です。 

 

そうした中でできるのは、やっぱり投票率を上げること。『投票率を上げること=国を良くすること、生活を良くすること』だと思うから。党派を限らず、もっと若い人にもアプローチしてほしいんですけどね。 

それに、マイナンバーやカジノのことをはじめとして、メディアにはプラスとマイナスの両面をちゃんと説明してほしいです。今はどの記事を読んでも、それぞれに偏っているように見えるから」 

我々メディア側の人間、そして大人一人一人が、一人の中学生に教えられることはたくさんありそうだ。

 
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1 コメント

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Unknown (しんちゃん)
2023-09-16 22:14:48
大人が見習うべき中学生です。学校で政治について話すことが制限されているとは驚きです。今の学校教育が民主主義を教えていないばかりか否定していることに危機感をいだきます。彼が誹謗中傷に負けず新聞を続けられるよう応援してあげたいです。
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