カメルーン人男性収容死 国に165万円賠償命令 水戸地裁
(毎日新聞の記事)
カメルーン人男性収容死 国に165万円賠償命令 水戸地裁 | 毎日新聞
茨城県牛久市の入管施設「東日本入国管理センター」で2014年、収容中のカメルーン国籍の男性(当時43歳)が体調不良を訴えたのに放置され死亡したとして、遺族が国と当時のセンター所長に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、水戸地裁(阿部雅彦裁判長)は16日、国側に165万円の賠償を命じた。
訴状によると、男性は13年10月、成田空港で上陸許可を得られなかったが、出国しなかったため、空港の入管施設に収容され、同年11月に東日本入国管理センターに移送された。男性は糖尿病を患っており、14年3月29日未明に胸の痛みと不眠を職員に訴え、同日夜には床の上で苦しんで転げ回る様子も認識されたのに救急搬送されず、翌30日朝に死亡したとしている。
(文春オンラインより)
2007年以降だけで17人も死亡…外国人の病死・餓死・自殺が多発する「日本の入管」で何が起きているのか《公的機関の闇》
2007年以降だけで17人も死亡…外国人の病死・餓死・自殺が多発する「日本の入管」で何が起きているのか《公的機関の闇》 | 文春オンライン
来日したスリランカ女性が亡くなった理由
季節は初夏にさしかかってはいるものの、この日の名古屋は朝から冷たい雨に見舞われていた。2021年5月17日、絶えず窓をつたう雨粒を横目に、私は名古屋出入国在留管理局(以下、名古屋入管)の1階ロビーのソファで、ウィシュマ・サンダマリさんのご遺族や代理人が、局長らとの面会を終えるのを待っていた。
2020年8月に収容されたウィシュマさんは、その後、体調を崩し、自力では起き上がれないほど衰弱しながらも、入院や点滴などの措置は受けられず、21年3月6日に帰らぬ人となった。亡くなった時の体重は、収容当時と比べて20キロ以上落ちていたという。
この日、前日にウィシュマさんの葬儀を終えた遺族は、収容施設内の視察や、ウィシュマさんの居室の監視カメラ映像の開示を直訴しに、数人の弁護士、国会議員と共に名古屋入管を訪れていた。
ウィシュマさんは2017年6月、日本で英語教師になることを夢見てスリランカから来日し、千葉県成田市の日本語学校に通っていた。当初は熱心に出席していたものの、しだいに学校に通えなくなり、除籍となって在留資格を失ってしまうことになる。
同居していた男性から追い出された、と静岡県内の交番に駆け込んだのは2020年8月のことだった。そこでオーバーステイが発覚する。
その後、名古屋入管の施設に収容されたが、帰国できない理由として、その同居していた同じスリランカ出身のパートナー、B氏からのDVと、B氏から収容施設に届いた手紙に「帰国したら罰を与える」など、身体的な危害を加えることをほのめかす脅しがあったことを訴えていた。私が見せてもらった遺品のノートにも、〈今帰ることできません〉という、切迫した言葉が綴られていた。
けれども彼女は最後まで、DV被害者として保護されることも、「仮放免」という形で施設の外に出ることも許されなかった。
繰り返される施設内での死
名古屋入管でスリランカ人女性が死亡——。その第一報を知ったのは、知人の弁護士のSNSの投稿だった。「またなのか……」と、その日はずっしりと重たい何かにのしかかられたような思いで1日を過ごした。
入管での死亡事案はこれまでも相次いでいた。2007年以降、収容施設内で亡くなるのはこれで17人目だった。うち5人は、自ら命を絶っている。
スリランカ大統領の演説で敗戦後の日本が救われたのに…恩知らずな日本
意外と知らない、スリランカの深イイ話? 敗戦時の日本を救ったスリランカ大統領の名演説とは | トジョウエンジン
第二次世界大戦敗戦後の1951年サンフランシスコ講和会議。戦争に勝ったアメリカ、イギリス、ソ連、中国によって作られた「日本分割占領案」により、日本は4地域に分割される予定でした。
日本を救ったスリランカ大統領の名演説
当時のスリランカ(セイロン)大統領・ジャヤワルダナ氏は、「戦争に負けた日本にもう一度チャンスを与えるべき」「憎しみは何も生み出さない」と戦勝国に対しスピーチを行いました。
「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる。人は憎しみによっては憎しみを越えられない。実にこの世においては怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの止むことがない」
この演説によって戦勝国は日本占領に対する考えを変え、日本は分割されずに済みました。結果、日本が国際社会に復帰する道すじをつくったと言われています。
最近スリランカでは民衆がデモに立ち上がり、大統領が国外に逃亡する、という政変がありました。
新政権は、義務教育で日本語を選択できるようにした、というニュースも流れています。
【独自】スリランカで義務教育に日本語を採用…大臣補佐官が本誌に明言 - Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
そのスリランカのウィシュマさんを日本の入管が死なせてしまったのに、法務省・入管は「処置は適切だった」などと居直っている。恩知らずの日本、実に恥ずかしいです。
こんな映画があります。
韓国・朝鮮人、技能実習生、難民、入管収容者など多様な立場の外国人に対する差別問題の全体像を描く初のドキュメンタリー「ワタシタチハニンゲンダ!」
(Spice Up Sri Lankaより)
スリランカ人を含む在日外国人差別をテーマにした映画「ワタシタチハニンゲンダ!」 | スリランカ観光情報サイト Spice Up(スパイスアップ)
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難民は、母国で人権上、大変な思いして、日本にたどり着く。去年の難民申請は1万人を突破した。
その入管が、外国人を受け入れたくないから、職員は7時間も「I'm dying(死にそうだ)」と転げ回っている人を、ビデオで様子を観察していても、記録には「異状なし」と書く。
職員は、難民はすべて「偽装難民」だと、思っているのか? 思っているとしたら、上の方針だとしてもおかしくないか?
まず、命の危険を訴えられたら、本人の言い分を信用して保護し、救急車を呼ぶ。偽装かどうかは、その後調査して、対策を講じる。
そんな当たり前のことが行われないほど、日本の入管は闇だ。裁判だけが最後の砦になっていて、司法でも賠償命令が出るのが珍しいほどの外国人に対する人権侵害がおきている。
無関心でいることは、外国人に対する排外的差別に目を背ける行為。国の問題じゃない。外国人を人とも思わない→外国人を憎むというのは、やがて戦争に直結する。