(TBS NEWS DIGより)
イギリス・郵便局えん罪事件 富士通幹部が議会で謝罪「恐ろしいえん罪」
イギリスで700人以上の郵便局長らが不当に訴追されたイギリス史上最大規模のえん罪事件で、富士通の幹部が議会に出席し、提供していた会計システムに欠陥があったと認め、「恐ろしいえん罪だった」と謝罪しました。
16日、議会下院の委員会で証言したのは、富士通本社の執行役員でヨーロッパ地域の責任者を務めるポール・パターソン氏です。 イギリスの郵便局で1999年から2015年に700人以上の郵便局長らが窃盗などの罪で訴追され、その後、えん罪だと分かった事件で、富士通のイギリス子会社が、原因となった会計システムを提供していました。
富士通 ポール・パターソン執行役員 「システムに欠陥やエラーがあったことは事実です。富士通がこの恐ろしいえん罪に関与したことを謝罪したいと思います」
パターソン氏はこう述べたうえで、補償については「道義的義務がある」と明言し、えん罪被害者への救済に取り組んでいく姿勢を示しました。
この事件は、今年初めに放送されたテレビドラマの題材となったことから再び注目されましたが、ドラマの主人公になった元郵便局長の男性も委員会で証言し、「この事件が大企業への警告となるよう、関係者の責任が問われるべきだ」と訴えました。
英史上最大の冤罪と闘う郵便局長を描いたTVドラマが「ヴォルデモート」富士通を追い詰める(木村正人) - エキスパート - Yahoo!ニュース
■富士通は「ヴォルデモート」
10年ホライズンオンラインに切り替えられ「ホライズンは堅牢」とポストオフィスは結論付けた。18年にリスクを覚悟の上で集団訴訟が始まり、19年ロンドンの高等法院でポストオフィスは元局長ら555人に5800万ポンド(約107億6100万円)を支払うことで和解。和解金の大半は訴訟費用に充てられ、残ったのは1200万ポンド(約22億2600万円)だった。
元局長らは不足分を埋めるため借金したり、失職してホームレスに転落したり、妊娠中に投獄されたり、結婚生活が破綻したり、子供が学校でいじめられ自傷行為に走ったりした。これまでに少なくとも4人が自殺した。集団訴訟の和解がきっかけとなりこれまでに覆った有罪判決はわずか93件で、被害者救済を急ぐことが焦眉の課題となっていた。
富士通のシステムなしでは英国政府の機能はマヒするため、英官庁街でも富士通システムの問題を指摘するのはタブー視され、富士通はハリー・ポッターに出てくる「ヴォルデモート」に例えられることもある。ポストオフィスも政府も白旗を上げた今、英国民の怒りは富士通に突き付けられている。
この事件をドラマ化して話題になった
MR BATES vs. THE POST OFFICE
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