(DIAMOND onlineの記事より)
大阪万博が失敗確定、世界もあきれる“驚きの開催目的”とは?
大阪万博が失敗確定な「4つの理由」、世界もあきれる“驚きの開催目的”とは?
一地方の地域おこしに、世界も企業も協力できない
大阪万博のHPを開いてみると、開催目的として次のように記載されている。
<「万博」には、人・モノを呼び寄せる求心力と発信力があります。この力を2020年東京オリンピック・パラリンピック後の大阪・関西、そして日本の成長を持続させる起爆剤にします。>
ちょっとびっくりである。地域の成長の起爆剤だったのだ。これでは、大阪以外の人の共感は得られまい。
もともとの目的があまりに直截的で、これではパビリオンを出そうかなと思った国の大使も「どっちらけ」だろう。
すでに一流企業として認識されている企業にとって、今の時代に万博にパビリオンを出すメリットはあまりない。日本に来た外国人にアピールできるといっても、基本的には日本人が多く集まるイベントなのだ。さらには、22年までドバイでど派手な万博が開催されていたので、万博については食傷気味といったところではないだろうか。
大阪で一丸となって、関西で一丸となって、あるいは日本全体で一丸となって……という機運が高まっているなら、それを無視することはかなり難しい。しかしながら、目的のところにあったように、このイベントの主役は大阪であり、ちょっと拡大して関西、そして取って付けたかのように日本の経済発展のためにやるイベントであると明記されている以上、まずは大阪が頑張れば良いのであって、その他の地域の人は良くて様子見である。
ただ、関西といっても決して一枚岩ではない。対関東・対東京ということでは団結することもあるかもしれないが、大阪の近隣県はそれぞれ、「うちは大阪とは違いますから」と一くくりにされることにむしろ抵抗する傾向さえある。大阪の中であっても、「うちはみなさんが思っている大阪とは違いますから」と思っているに違いないし、必ずしも万博を歓迎していない人だってたくさんいるだろう。
全体として、「しょぼい」ことになってしまう可能性は高い。
「撤退」の英断を誰が下すのか
もはや中止しかない。これまで費やした手間暇お金、国際的な恥辱……いろいろあろうが、そもそも、この万博というフォーマット自体、サイバー空間で世界がつながる時代には「オワコン」だ。このようなものの開催にエネルギーを注いだことが無駄だったのである。
大がかりな建設工事が始まる前にやめてしまえば被害も最小限で済む。なお、ゼネコン関係者は万博を開催した方がもうかるのではないかと思う向きもあるかもしれないが、昨今の資材の高騰や人手不足が続く現状では、なかなか手出ししにくいと思われる。というのは、こうした公共的な事業の場合、当初の予算以上にコストがかかった分は持ち出しになってしまうことが多いからだ。
(東京新聞の記事より)
「大阪万博は国家事業」って維新のご都合主義では? 整備費は倍以上、建設遅れも…責任はどこへ?:東京新聞 TOKYO Web
「大阪万博は国家事業」って維新のご都合主義では? 整備費は倍以上、建設遅れも…責任はどこへ?
パビリオン建設が遅れる2025年大阪・関西万博。そもそも開催できるのか、日に日に疑問の声が高まる中、強力に旗振りしてきた日本維新の会から、首をかしげたくなる発言が相次いで出た。「万博は大阪の責任ではない」「国家事業だ」。開き直りや自己保身にも聞こえる言葉。この期に及んで国頼みをあらわにするのは、ご都合主義が過ぎないか。
さかのぼること9年前。大阪府の万博推進局によると、大阪維新の会の府議団などが2014年8月、にぎわいづくりの一環として万博の誘致を提案した。
19年1月には、開催準備に当たる「日本国際博覧会協会(万博協会)」が国主導で発足した一方、協会は府の咲洲庁舎内に事務所があり、府市の職員が派遣されているほか、幹部の副会長には府知事と大阪市長が名を連ねる。費用負担の面でも府市は深く関与しており、協会によると、万博の会場建設費1850億円のうち、国と府市、経済界で3分の1ずつを負担する。
◆維新は選挙公約に「万博の成功に向け」
◆万博はカジノをつくる大義名分にすぎない?
関西万博、兵庫県のパビリオンは建設費ゼロ 150を超えるプログラムで誘客目指す取り組みと狙いは
2025年の大阪・関西万博で参加国のパビリオン建設の遅れが問題となる中、隣県の兵庫県は「フィールドパビリオン」を掲げ、新たなハコモノを建てない誘客を目指している。県は「県全体がパビリオン」と訴えるが、それってどういうこと?
島の周囲約10キロを約40分かけて漁船で巡るクルーズは3月、「ひょうごフィールドパビリオン」の中でも、兵庫県が特に情報発信に注力する「プレミア・プログラム」に選ばれた。
県はほかにも、西脇市の播州織ブランド「タマキニイメ」による工房見学体験や、丹波篠山市の丹波焼の里を訪ねるツアーなど計5件を「プレミア」に選定し、情報発信に力を注ぐ。
フィールドパビリオンはハコモノを必要としないため、当然費用も抑えられる。万博会場となる夢洲の建設費は当初予定の1・8倍となる2300億円程度まで増額することが見込まれているが、兵庫の場合は建設費ゼロ。23年度当初予算にプロモーション費用などで約1億8千円を計上しているだけだ。
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