(東京新聞9日一面の記事です)
非正規公務員の訴え、短編映画に つきまとう雇い止めの恐怖「表に出せない声を代弁したい」
非正規公務員の訴え、短編映画に つきまとう雇い止めの恐怖「表に出せない声を代弁したい」:東京新聞 TOKYO Web
関東地方のハローワークで非正規公務員として働く山岸薫さん(51)が、短編映画「わたしは非正規公務員」を制作した。現役と元職計7人の当事者が出演。職を失う恐れから厳しい労働環境を訴えることもできぬまま、市民サービスの現場に立ち続ける人たちの「声なき声を伝えたい」と語る。
「名前や顔を出して非正規公務員の問題がおかしいと訴えると、地方だからうわさが広まり働き続けられなくなる」。山岸さんは映画出演者の生活保護相談員から、こんな話を聞いたことがある。契約更新されない恐怖が常につきまとう。
◆同僚の雇い止め止められなかった悔恨
問題に関心を持つきっかけは2018年2月、同僚への雇い止め通告だった。労働組合への相談などに奔走したが、止められなかった。同じ職場の違う職種で再就職できたものの「何もできなかった」後悔が強く残り、山岸さんを突き動かしていった。
同僚の問題で「親身に相談に乗ってくれた」NPO法人官製ワーキングプア研究会(東京都新宿区)に参加、理事に就いた。昨秋には当事者団体「非正規公務員voices(ヴォイセズ)」を立ち上げ、ハラスメントの状況を調べ始めた。
活動を通じて出会った当事者は、職場のハラスメントや理不尽な雇い止めなどを赤裸々に語る一方、多くは「マスコミの取材には応じたくない」と話した。表に出したくても出せない声を代弁するように、自らは実名で発言を続けた。
映画は、現役の学童保育指導員や元職の婦人相談員ら当事者7人が、専門知識を生かせないなど職場の現実を語るドキュメンタリータッチ。ヴォイセズやNPOの活動で信頼関係を築いた人に出演を依頼し、顔を映し実名で語るのは元職の2人だけだ。山岸さんは「顔や名前を出せなくても声を知ってもらいたかった。問題の解決策を市民と一緒に考えたい」と話す。
映画は29日に大阪市で開く「なくそう!官製ワーキングプア大阪集会」で上映する。上映時間は約20分。
上映依頼は、メール=voicesvoices12345@gmail.com=へ。
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