(ブログ読者の投稿です)
さようなら、文化ホールのベッケラート・オルガン!
(習志野経済新聞の記事)
去る1月6日に行われた「新春賀詞交歓会」。市長はこのホールも3月末で閉館となり、この場所での賀詞交歓会はこれが最後になる、と述べたそうです。
来賓あいさつ、関連団体の紹介後、千葉県内で唯一公共ホールに設置されているパイプオルガンで、築地本願寺オルガニストの中野ひかりさんが5曲を披露。その後、福引抽選会を経て閉会となった、とのこと。お屠蘇気分にパイプオルガンの余興とは、たいしたものです。
2月23日(祝)に行われる「椎名雄一郎パイプオルガンリサイタル」と3月26日(日)の「県民芸術劇場公演:サン・サーンスの交響曲第3番(オルガン付き)」が、ベッケラート・オルガンを聴く最後の機会になりそうです。
3月26日(日)の県民芸術劇場公演、サン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」
(最初の投稿にこの公演が載っていなかった、とのご指摘を頂き、追加しました。訂正してお詫びします)
パイプオルガンはとても楽しい楽器
バッハ「トッカータとフーガニ短調BWV565」とかブラームスの作品122の5(ブラームス最晩年の作品)と、重々しい曲が並んでいます。パイプオルガンはもっと楽しい楽器なのだと訴えてきたこちらとしては、ちょっと残念な気がします。
(グレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」)
(バッハの「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」)
(この曲、嘉門タツオさんが「鼻から牛乳」という替え歌にしていますね。(笑) )
文化ホールのパイプオルガンは昭和53年(1978)12月、ホールのオープンに合わせて設置されたものです。ドイツの名匠ルドルフ・フォン・ベッケラートRudolf von Beckerath(1907~1976)の製作で、当時の金額で約1億3千万円。
今や日本でも、欧米のようにコンサートホールにオルガンが設置されていることは珍しくなくなりましたが、渋谷のNHKホール(昭和48年)を最初とすれば、この習志野のものが二例目。当時は大変珍しいものでした。パイプの数は3512本、NHKの7000本に比べると半分ですが、ベッケラート社の職人が来日して据付に当った他、ホールの音響効果についてはNHK放送技術研究所に指導してもらったということです。
ドイツではバロック時代、シュニットガーとジルバーマンという二人の名匠が出て、各地に優れたオルガンを残したのですが、ハンブルクにあるベッケラート社はこのシュニットガー・オルガンの修復技術でも世界的に有名なのです。
「音楽のまち習志野」のシンボル、習志野文化ホールは一体どうなる?パイプオルガンは?(投稿) - 住みたい習志野
世界的に有名なこのパイプオルガン、捨てないで活かして欲しい
新文化ホールへの移設は無理だとしてもせめてどこかへ譲渡して、せっかくのオルガンを建築廃材として廃棄するようなまねだけはやめてもらいたいものです。そんなことは、文化に対する犯罪ではないでしょうか。
ちなみに、兵庫県伊丹市は不要になったパイプオルガンをベトナムに譲渡して喜ばれているそうです。
ベトナムの動画でも紹介されています。楽器も喜んでいるように見えますね。
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パイプオルガンも同じことだ 猫に小判、習志野にパイプオルガン?
楽器は生き物、楽器の生命を感じられない音楽家は三流だ。
よくわからない自治体相手にパイプオルガンを売り付けて回った楽器業界の利権の闇が透けて見える。音楽は美しいが、音楽業界は美しいわけではない。