思い出つのる韓国切手
ソウルの郵便局員が、帰国した留学生に4年間送ってくれた
(民団新聞8月15日号)
市民が保管していた韓国の切手が、民団新聞(在日韓国籍の方たちの団体「民団(在日本大韓民国民団)」が出している新聞)で紹介されました。
切手の持ち主は、習志野市民の戸田志香(とだ ゆきこ)さん。
以下、戸田さんがつづった切手の思い出と、民団新聞の記事です。
<郵便局のイムさん>
イム(林)さんは、私が韓国留学生活を送った三十数年前、明洞(ミョンドン)にある中央郵便局の職員で、局内の切手博物館にいた。なぜ言葉を交わすようになったかは覚えていないが、私が韓国歌曲を学んでいることに関心を持ったようだ。
イムさんとの鮮明な記憶は、息子さんの一歳の誕生日に、お宅に呼ばれたことだ。
そのイムさんは私が帰国したあと、韓国の記念切手を送り続けてくれた。
ソウルオリンピックの1988年から四年間だ。その束になった封筒を前に、遠くに見える韓国での多くの出会いを思った。
郵便局のイムさんは林昌秀(イム チャンス)。伺ったことのあるお宅の電話番号を回したが、イムさんではなかった。
1988年 88ソウル五輪 1990年 ソウルタワー10周年&93大田(テジョン)エキスポ
セマウル運動20周年
民俗シリーズ
社会キャンペーン
番外編 人気アニメ「ポロロ」
1991年 韓民族統一祈願
伝統楽器シリーズ
1992年 尹奉吉(ユン ボンギル)義挙60周年
(編集部より)
何かとギクシャクすることの多い日韓関係。戸田さんとイムさんのような交流が広がって、「そう言えばギクシャクしていた時代もあったな」と笑いとばせる日が早く来るといいですね。
戸田さんは2001年に「わたしは歌の旅人 ノレナグネ」(「ノレ」は歌、「ナグネ」は旅人、という意味の韓国語)という本を出されています。