象牙の塔の殺意 | ||
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読 了 日 | 2006/08/27 | |
著 者 | 由良三郎 | |
出 版 社 | 新潮社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 277 | |
発 行 日 | 1986/12/10 | |
I S B N | 4-10-357602-2 |
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年の7月以来およそ1年1ヶ月ぶりで、著者の本を読む。この本は何ヶ月か前に買っておいたものだが、悪い癖で、次々新たに買い入れるものだから、ついそのままになっていた。
先頃、テレビで”ドクター小石の事件カルテ 血痕”という著者原作のドラマを見て、読む気になった。時代背景が70年代学園紛争の最中という事もあり、少し古いが、その時代の流れをストーリーの核に取り込んだ人間ドラマである。
書評家の誰かが、安定した力量を示していて、買って損はないという作家で、土屋孝雄氏を挙げていた。文学と本格ミステリーの融合を志して、著作を重ねる土屋氏の作品は、いくつかはテレビドラマにもなるなど、安定したファンを獲得しており、僕もその中の一人だ。
そうした点ではこの由良三郎氏も、僕にとっては同様の思いを抱いている。全作品を読もうと思っている作家の一人だ。いつも昔の探偵小説を思わせるような、オーソドックスな筋立ては読んでいて心地よい。
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