隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0766.枯葉色グッドバイ

2006年08月25日 | ハードボイルド
枯葉色グッドバイ
読了日 yyyy/mm/dd
著 者 樋口有介
出版社 文藝春秋
形 態 単行本
ページ数 464
発行日 2003/10/10
ISBN 4-16-322260-X

 

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者の最高傑作とも言われている本書は、結構前に買っておいたのだが、楽しみは後にという気持ちで、とっておいた。
元刑事のホームレスを主人公としたストーリーで、彼に絡む二人の女と共に物語りは進む。冒頭に本羽田のマンションで一家三人を殺害するという残酷な事件の場面が登場する。殺されたのは主人の坂下吉成と妻の雅代、そして次女のいづみ。その夜、たまたま外出していた高校生の長女、美亜は難を逃れた。主人公・椎葉明郎に絡むのは、捜査本部の置かれた警視庁多摩川署で事件を担当する女刑事・吹石夕子巡査部長と、もう一人が生き残った美亜である。
僕は、登場人物たちの台詞回しや、時折挟み込まれるユーモアが好きである。最初に読んだサントリーミステリー大賞受賞作の「ぼくとぼくらの夏」(539.参照)以来、著者の描く若者たちの言動に青春を感じるとともにそこに作者の明るさ、暖かさを見る思いがするのだ。

 

 

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