隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1776.東京ダンジョン

2017年09月14日 | サスペンス
東京ダンジョン
読了日 2017/09/14
著 者 福田和代
出版社 PHP研究所
形 態 単行本
ページ数 349
発行日 2013/05/21
ISBN 978-4-569-81208-3

 

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月10日に社会福祉法人薄光会の保護者・家族の会役員会が富津市の、太陽のしずくで行われた。
僕の息子はこの薄光会が運営する、ケアホームあけぼの荘に入所しており、すでに32年という月日が過ぎている。障害者を子に持つ親たちが立ち上げた法人が、最初の入所施設・豊岡光生園を建設したのち、南房総市の三芳光陽園、鴨川の鴨川ひかり学園、富津市の湊ひかり学園を建設して、ケアホーム6棟を有するケアホームCOCOを立ち上げて、ほぼ順調な歩みを見せながら、現在に至っている。
平成15年には、薄光会の運営に一身を投げ打ってきた、理事長・鈴木氏を失うという不幸に見舞われたが、それでも社会福祉法人としての歩みを止めることなく、障害者支援に努力を重ねてきた。
保護者・家族の会とは、各施設を利用する障害者の親・兄弟姉妹たちの組織で、施設ごとの支部長、副支部長の集まりが役員会だ。
今回の議題の一つに8月に行われた、他施設の視察についての意見交換があり、役員会担当の豊岡光生園の施設長から、僕は視察のまとめを依頼されて、パワーポイントによるプレゼンテーションの形でスライドを作成した。

 

 

法人の監事を務めていたころは、毎年5月の理事会において監査報告をプレゼンの形で行っていたから、スライドを作成することもあまり苦にはならなかったのだが、しばらくぶりで手掛けるプレゼンの作成は、ごく簡単なものにもかかわらず、結構手間がかかり苦労した。
なんといっても覚えていたことが少しずつ頭から漏れ始めているのだ。が、たまにはこうした仕事は、脳へと刺激を与えて、弛緩したような日常が新たに甦るような気がする。会議の中でプロジェクターの映像を見ながらの説明は何とか無事終わって、その後の意見交換も活発とは言えないまでも、委員たちにも多少の刺激となったようだ。
僕が用意していたグリーンレーザーを備えたプレゼンターは、なぜか機能せず本部職員の簡単なプレゼンターを借りての、プレゼンだったがスライドに施したアニメーションも、スムーズに動いてそれなりの効果を表して、10分ほどの時間は「アッ!」という間に過ぎ去った。
このプレゼンは、10月1日に行われる天羽支部会にも行う予定で、次は自分のプレゼンターの不都合を直して臨むつもりだ。

 

 

なんとなくテレビドラマの「怪物」(2013年読売テレビ制作)を見て、原作者の福田和代氏に興味を持った。残念ながら原作はまだ読んでないのだが、その年僕は「TOKYO BLACKOUT」という著者の作品を読んで、さらに著者に対して深い関心を抱くようになった。
が、その割には生憎というか、なかなか著作に手が届かず、その後昨年3月に「迎撃せよ」1冊を読むだけに終わっていた。著者の作品は図書館の棚を見ると、結構多様と思われるジャンルに及んでおり、本当はもっとたくさん読んでいてもおかしくない作家だと思うのに、それほど手が出なかったのはなぜだろう?

 

書は前回の「過ぎ去りし王国の城」と一緒に借りてきたもので、パニック映画を思わせるようなシーンも続く、サスペンスストーリーだ。
表紙の写真は思わず誘い込まれるような、地下鉄の軌道が奥の方で微妙に湾曲しているところが、何か危うさを感じさせて、読む前から物語の展開に不安をもたらす。

我々ごく普通の一般市民にはあまりかかわりのない、地下鉄の保線作業に打ち込む的場哲也だが、その最中に不審な人影を見たような気がする。それが後に重大な事件の発端になるとは、その時点で誰も気づいていなかった。
僕がこのタイトルが気になったのは、本書が発行された2013年のいつかだったと思う。ダンジョン(Dungeon)とは何だろうと、辞書を引いたら地下牢とある。著者の物語は前述の通り、まだ2冊しか読んでないのだが、図書館で見る著者の棚には、いろいろと異なるジャンル、と思われる本が並んでおり、そのバラエティ豊かと言えそうな本を、次々と読みたくなるような気にさせる。

 

 

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