地下鉄に乗って | ||
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読了日 | 2015/09/23 |
著 者 | 浅田次郎 | |
出版社 | 講談社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 313 | |
発行日 | 1999/12/15 | |
ISBN | 4-06-264597-1 |
昨日(10月15日)、9月29日以来18日ぶりで、病院に行った。本来は10月12日で処方された降圧剤が切れるから、行くはずだったけれど、祝日で病院は休みだったのがもとで、ずるずると延びてしまったのだ。血液検査、尿検査の結果血圧の高いのは、何らかの病が原因ではないことがわかり、一安心。ドクターも確たる原因はわからないが、ちょっとしたストレス等も原因となるから気を付けるように、とのことだ。
前と同じ弱い降圧剤を30日分処方されて、腎機能が少し弱っているので、30日後また診てみましょう、ということだった。ここ2-3日、血圧は幾分低い数値で推移しているから、安心はしているが歳をとって確実に身体機能が衰えつつあることを実感する。代を超越したSFのような作品だ。売れっ子ともいえる著者の作品は初めてだが、いずれ一つは読んでみたいと思っていた作家だ。たくさんある著作のどれから読んだらいいか? そんなことを考えていて、手を付けるのが少々遅くなった。いや、そんなことはないか。
氏の作品はドラマや映画にもなっているから、普通僕は初めての作家の場合は、映像を見た後読むことが多いが、まだ浅田次郎氏の映像化作品は機会がなく、見たことがなかった。本書を読んだ後この作品が映画化されていることを知り、さらにはテレビで放映されるという偶然が重なり、世界は僕のために流れている、というのは大げさだが、たまにはそんな感じを持たせる偶然が重なることもある。
僕は取り立ててSF物語が好きなわけではないが、はるか過ぎ去った遠い昔には、星新一氏の作品を片っ端から読みふけったこともあるから、もっとも彼の作品はショートショートで、必ずしもSFに限ったことではないが、それでもSFと思われる作品も多く、結構楽しんだものだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
僕はタイムトンネルとか、タイムスリップなどがテーマになったドラマや映画が好きで、このブログで何度も取り上げたが、古くは米映画「ファイナル・カウントダウン」や、最近(2006年だから最近でもないか)の作品で印象深かったのは、同じくアメリカの映画で、デンゼル・ワシントン氏主演の「デジャ・ヴ」など、気に入った映像は数回も見直すほどだ。
そう言ったことで、この作品もランダムに選んだ結果、僕の好みに合ったストーリーだったのは幸いだった。とは言うものの、僕の好みはテーマそのもので、ストーリー自体はいろいろと面倒くさいところもあり、僕の頭では理解が追い付ていかないところもあり、残念だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
かし地下鉄の駅は当たり前の話だが、階段を地下に降りて行かなければならない。そして再び階段を上って地上に出た時に時代を隔てた別の世界が待っているなど、ロマンチックであると同時に恐怖でもある。
同じ日本の社会ではあっても、何十年も昔、あるいは未来ではまるで別世界と言っていいだろう。
そうしたことに遭遇したとき人により様々な行動に出るだろうが、過去の世界での出来事を変えて、未来を変化させようとするのはSFの世界では禁忌のことのようだが、あえてほんの少しの事柄を変えようとするとどうなるのか?
こうしたストーリーの映像化を企画する人たちもまた、僕と同様にタイムトリップを夢見るロマンチストなのか。
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