絵の中の殺人 | ||
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読 了 日 | 2013/02/08 |
著 者 | 奥田哲也 | |
出 版 社 | 講談社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 332 | |
発 行 日 | 1996/11/15 | |
I S B N | 4-06-263026-5 |
となく目についたのは、やはりタイトルからか?どんな内容だろうと思って読む気になった。初めての作家ということもあり、興味がわいたのだ。
そんなことがつい最近になって2度目か3度目となる。本当は読みたいと思っている本は他にたくさんあるのに、それらを置いてこうした初めての作家の本を読むというのは、新しい作家を開拓?することがすなわち面白く読める本を探すということに繋がらないかと、かすかな望みを持つからだ。
好みの作家の本が少なくとも十数冊は手元にありながら、こうして新しい本を探すのは、よくばり以外の何物でもない。そうした自覚はあるのだが、欲望を抑えることは難しいものだ。(ヤダネー)

こうしたブログの記事は普通読み終わってから書くものだが、僕の場合、このような前置きは読み始める前から書くこともある。今書いているこの記事も未だ読み始めて間もなく書き始めた。これから先この本が僕の好みに合うか、面白く読めるのか、などと期待と少しの不安が入り混じったような気分で、書き始めるのだ。といっても僕の場合は、大学ノートに記した本の基本的なデータや、簡単なメモをもとにWordで書く。もともと、Wordでブログの体裁を考えてデザインし、それを基にブログのテンプレートをカスタマイズしたものが現在のブログとなっている。
アップロードするときは、HTMLであらかじめ作っておいたいくつかのテンプレートに文章をはめ込んで、そっくりぷららのシンプルエディタモードにペーストする。ぷららというNTTのプロバイダーが提供するブログサービスは、時々実行速度が遅くなったりするトラブルがあるものの、同じNTTのOCNなどと比べると、初心者から上級者までの幅広いブロガーのについての要求を満たすものだと思っている。僕が本格的にHTML言語を学習できたのもこのブログサービスのおかげだ。
しかし、振り返ってみると僕の話は肝心の本の話よりも横道の方が大分が多い。 実生活ではどっちかといえば無口の方に入ると思うが、ブログでは無口というわけにはいかないから、自然と無駄話が多くなるのか。
2007年4月から読書記録をブログで公開するようになって、もうじき丸6年となる。その間、いくらかでもブログの見栄えを良くしようと、老人の手習いが始まり、プロバイダーが提供するお仕着せのテンプレートに飽き足らず、いろいろと先人の知恵を借りながら、カスタマイズにも手を染めたが、まだまだブログについてもやりたいことは沢山あって、よくは限りない。だいぶ余分な話が長くなってしまった。

書は、1軍のポジションを維持することが難しく、現役を引退したプロ野球選手を主人公としたストーリー。 彼、天矢輝彦は野球選手を退いた後、故郷の北海道に帰り、絵里村美術学院の事務員という全くの畑違いの場所に職を求めた。ところが彼の新入社員歓迎会の夜、事件は起きた。
彼の上司がアトリエで殺害されるという事件だった。この学院では1年前には理事長が殺害されるという事件が起こっており、未解決のままだった。今度の事件は前の事件と関係があるのか?
そんな中での新入社員の天矢輝彦の事件解明への挑戦が始まるのだが、どうも僕はこの主人公が元プロ野球の選手だったことが、何か事件解明への手がかりになるのかと思っていたが、そういう気配は全くなく進んでいく。同じ事務職員の仲間への警察の疑惑を払拭しようと、働きかける天矢の原動力もよくわからなく、一応本格推理の形をとっているものの、キャラクターの言動や背景の描写とストーリー展開がかみ合っていないようなちぐはぐな感じを受けたのだが・・・・。単に僕の受容力の不足か?
捜査を担当する県警から応援としてやってきた警部と、所轄の刑事との関係も説明不足で、中途半端な形で終わってしまったような感じだ。読みやすくスムーズに読めたのに、あれはどうなったのだろう?というような小さな疑問をいくつか残しているような思いを持たせる作品だ。期待していたのにちょっと残念。
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