6月の読書メーター読んだ本の数:35
読んだページ数:11008
ナイス数:4522
火狩りの王〈一〉 春ノ火の
感想日向理恵子さん、初読み。面白いです!人類最終戦争後の世界、大地は黒い森に覆われ、結界に守られた土地で細々と暮らしている。火を自由に扱えなくなった未来の人類。壮大なファンタジーはまだ序章、続編を楽しみに待ちます。
読了日:06月01日 著者:
日向 理恵子月白青船山(つきしろあおふねやま)の
感想夏休み、鎌倉に住む大叔父さんの家に預けられた兵吾と主税の兄弟。地元の少女・静音と共に見知らぬ谷に迷い込む。不思議な白猫に導かれ、たどり着いた不思議な世界。夏休みの
少年少女向け、勿論昔少年少女だった大人にもお薦めです。
読了日:06月02日 著者:
朽木 祥金剛の塔 (文芸書)の
感想地震の多い日本に木造の五重の塔が建てられた。落雷や戦火以外で倒壊することのない建造物を、半島から渡った宮大工・魂剛組が受け継ぐ。1400年の歴史と技術の継承、語り手兼ガイド役がユニークで楽しかった。
読了日:06月03日 著者:
木下昌輝魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─の
感想かけがえのない人を亡くした人のもとに、霊となって現れた人々。幼子を亡くした人の話は切なくて落涙。
読了日:06月03日 著者:
奥野 修司不惑のスクラムの
感想罪を犯し、償いを終えて刑務所を出た丸川は、死に場所を求めて荒川の河川敷へ。そこで出会ったラグビーチーム「大江戸ヤンチャーズ」。ドラマも時々見ていたので脳内で役者さんのイメージが。ラグビーのルールを知らなくても楽しめます。お薦め本。
読了日:06月05日 著者:
安藤 祐介刑事の慟哭の
感想新宿署の刑事・田丸は独自の捜査で真犯人を挙げたが、組織に疎まれ厄介者扱いに。管内で起こった殺人事件で捜査の主軸から外されるが、相棒・神無木と密かに別の犯人を追うことに。うーん、警察ってそんなに狭量な組織でしょうか?面白かったけど、少しモヤモヤ。
読了日:06月06日 著者:
下村 敦史もののふの国 (単行本)の
感想螺旋プロジェクト・中世近世編。源平・南北朝・戦国・幕末維新、壮大な武士の世の物語でした。海と山、二つの勢力は相容れない。シリーズ読了三作品目。次は朝井リョウ君のを読む予定です。
読了日:06月07日 著者:
天野 純希初恋さがしの
感想所長も調査員も全員が女性の「ミツコ調査事務所」。依頼人も調査員も一癖も二癖もある人ばかり。イヤミス好きならば確実に楽しめます。
読了日:06月08日 著者:
真梨 幸子椿宿の辺りにの
感想久しぶりに梨木香歩さんの長編を堪能。佐田山幸彦と従姉妹の海幸比子は痛みに悩まされ、山幸彦は祖先が住んでいた椿宿へと赴く。不思議な世界観でしたが、もう一度「f植物園の巣穴に入りて」を読みたくなりました。
読了日:06月08日 著者:
梨木 香歩リスタート! あのオリンピックからはじまったわたしの一歩の
感想伊多波碧さん、初読み。1964年の東京オリンピック。オリンピック準備室の秘書・コンパニオン・選手村食堂の下働き・服部(作中では服田)時計店の事務員・新聞社のタイピスト、5人の働く女性たちの物語。働く女性が珍しかった時代、2020年の大会に思いを馳せながら読了。
読了日:06月08日 著者:
伊多波 碧作り直し屋 十年屋と魔法街の住人たちの
感想十年屋シリーズから同じ魔法街の作り直し屋さんへ。こちらも魅力的で楽しく読了しました。
読了日:06月09日 著者:
廣嶋 玲子笑え、シャイロックの
感想帝都第一銀行新宿支店の渉外部に配属された結城。上司となったのは伝説の債権回収マン・山賀。山賀のもとで回収業務に当たっていたある日、公園で山賀の刺殺体が発見された。債権回収と殺人事件、中山さんには珍しい銀行を舞台にした物語。面白かったです。途中、池井戸さんの作品かと思った部分も(笑)
読了日:06月10日 著者:
中山 七里ホケツ!の
感想高三のサッカー部員・宮島大地は万年補欠。伯母さんと二人で暮らす団地での生活。進路を考え、部内のことも気遣う。間近に迫る最後の試合、あぁ、たまりません!良いなぁ大地くん。
読了日:06月10日 著者:
小野寺史宜ジグソーステーションの
感想中澤晶子さん、初読み。30年前の大きな駅を舞台にした物語。歴史ある駅ならば色々な物語が潜んでいそう。児童書ですが大人もぜひ。
読了日:06月11日 著者:
中澤 晶子つみびと (単行本)の
感想忘れることの出来ない辛い事件をベースに描かれた長編。灼熱のマンションに置き去りにされた幼い二つの命の火が消えた。誰かが救いの手を差しのべることは出来なかったのか?「つみびと」とは誰を指すのだろうか?読後感は重たく辛いのですが、多くの人に読んで欲しい1冊でした。
読了日:06月11日 著者:
山田 詠美死にがいを求めて生きているのの
感想螺旋プロジェクト読了4作品目。札幌で生まれ育った南水智也と堀北雄介。植物状態で病院のベッドにいる智也から時を遡り紡がれる物語。智也の目覚めでまた何かが明かされるのか?どういう結末を迎えるのかが気になって一気読み。さあ、次はどなたの作品を読めるのか?
読了日:06月12日 著者:
朝井 リョウ南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈 (徳間文庫)の
感想窃盗被疑者の移送を命じられた阿佐ヶ谷署の大柴刑事は、南アルプス署へ。高沢という被疑者を移送中にとんでもない事件が。静奈さんの強さと格好良さに痺れますが、やっぱり北岳舞台の本筋が好きなので、この路線が続くのはちょっと。。
読了日:06月12日 著者:
樋口明雄くちぶえ番長 (新潮文庫)の
感想小4のツヨシのクラスにやって来た転校生のマコト。「わたし、この学校の番長になる!」誰よりも強くて優しい活発な女の子。1年間の忘れられない友情の物語。小学校4年生から大人の皆さんにもお薦め、爽やかな涙と共に読了。
読了日:06月13日 著者:
重松 清美しき愚かものたちのタブローの
感想絵画の収集に命を懸けた松方幸次郎。そして第二次世界大戦のさなか、膨大なコレクションを命懸けで守った日置。戦後フランスとの交渉をした田代。松方コレクションは大勢の人々の力で国立西洋美術館へ。直木賞候補作。
読了日:06月14日 著者:
原田 マハライフの
感想江戸川区平井の1Kアパートの1階に住む井川幹太。コンビニのアルバイトで生計を立てる彼は2階に引っ越してきた戸田の一家と関わることになる。幹太の新たな一歩を踏み出すまでの物語。とても読みやすくじわっと心に染みる良作です。小野寺さん、良いです♪
読了日:06月15日 著者:
小野寺 史宜部長会議はじまります (朝日中高生新聞の人気連載)の
感想文化祭を目前に起こった「ジオラマ事件」をめぐっての文化部部長会議と、老朽化した第二体育館の取り壊しをめぐる運動部部長会議。12人の中学生たちの熱い気持ち。あぁ、部活って良いなぁ。
読了日:06月15日 著者:
吉野万理子おやつが好きの
感想おやつ愛にあふれるエッセイ。紹介されているどれもが魅力的で、銀座に行きたくなりました。私の知っているお菓子もちょっと出てきて嬉しかったです。
読了日:06月17日 著者:
坂木 司淀川八景の
感想淀川を舞台にした8つの短編集。私のイメージする大阪とちょっと違って、哀愁漂う物語がほとんど。ただ、忘れっぽい私にはすぐに内容を忘れてしまいそう。
読了日:06月18日 著者:
藤野 恵美火狩りの王〈二〉 影ノ火の
感想首都にたどり着いた灯子。煌四と出逢いこの世界の謎が少しずつ明らかに。千年彗星が近づくなか、迫り来る蜘蛛や炎魔とどう戦うのか?次巻でどう展開して行くのか、待ちどおしい。次巻を読む前にもう一度読まなくては。
読了日:06月19日 著者:
日向 理恵子ゆりかごに聞くの
感想虐待を理由に娘と離れて暮らす新聞社勤めの柳宝子。ある日21年前に死んだはずの父が変死体で見つかり、宝子に宛てた一通の手紙と猟奇的殺人事件の記事の切り抜きが遺された。家族の秘密が暴かれて行く。。あー、何ともやりきれず読み心地は悪い1冊。産みっぱなしの無責任な女に苛立ちました。
読了日:06月19日 著者:
まさき としか動乱の刑事の
感想1952年、サンフランシスコ講和条約発効直前。戦後を引きずる混乱の時代、刑事と公安、親友同士の二人。正直公安のことは私には理解不能。高峰と海老沢、この先二人の歩む道は交わらないのでしょうか。読み終えてのスッキリ感はありません。
読了日:06月21日 著者:
堂場 瞬一月人壮士 (単行本)の
感想螺旋プロジェクト、読了5作品目。聖武天皇の崩御と宮廷の混乱。読みにくくて流し読みになりました。この時代のことを不勉強な私には難しかったです。プロジェクトの一作でなければ読まなかったと思います。
読了日:06月21日 著者:
澤田 瞳子コイコワレ (単行本)の
感想螺旋プロジェクト読了6作品目。太平洋戦争中、東北の田舎に学童疎開した小学6年生の浜野清子と、疎開先の寺の養女・那須野リツ。海と山の対立をハッキリと描きながらも少女たちの成長の物語に。伊坂さんの作品と繋がるシーンに感動しました。これは単独で読んでもOK、小学校高学年以上の皆さんにお薦めです。
読了日:06月22日 著者:
乾 ルカ水辺のブッダの
感想ホームレスになった望太には、重い過去があった。多摩川の河川敷で暮らすブンさんと知り合い少しずつ変わって行く望太。近くに暮らす、辛い毎日を送る女子高生の絵里。安直なハッピーエンドではありませんが、絵里が幸せに生きてくれたら良いと思いました。
読了日:06月23日 著者:
ドリアン助川レッドリストの
感想記録的な寒波に教われた東京で発生した原因不明の感染症。原因究明に当たる厚労省の降旗と国立感染症研究所の都築博士。東京の地下にうごめくヒル・ネズミ、そして蝙蝠。こんなことが起きていることを想像すると、地下鉄に乗るのが怖くなります。
読了日:06月24日 著者:
安生 正落花の
感想平将門と仁和寺の梵唄僧・寛朝。至誠の声を求めて坂東の地に赴いた寛朝と自らの出世の欲に囚われた従僕の千歳。坂東の荒ぶる男たちと遠く離れた都の貴族たち。澤田さん、少し苦手意識がありましたが、これは読み易かったです。直木賞候補作。
読了日:06月26日 著者:
澤田 瞳子渦 妹背山婦女庭訓 魂結びの
感想浄瑠璃作家・近松半二の生涯を描いた力作。江戸時代の大阪道頓堀の熱気と猥雑さが文中から立ち上って来る。やはり生で舞台を見ないと理解できない部分も多いかな?歌舞伎と文楽の違いも良く分かりました。直木賞候補作。
読了日:06月28日 著者:
大島 真寿美トロイメライ (立東舎)の
感想トロイメライ・桜の木の下で・秋の祭りの三編。げみさんの素敵なオールカラーのイラストがとても素敵で、標題トロイメライは近未来の人とロボットが共に生きる世界。少し切なく結末をもう少し知りたかった。猫と同じ年に生まれた女の子のお話し、桜の木の下でが好きです。
読了日:06月28日 著者:
村山 早紀,げみそれまでの明日の
感想原りょうさん、初読み。今までこの方の作品を読まなかった自分を後悔。探偵・沢崎シリーズ、遡って読破したくなりました。
読了日:06月29日 著者:
原 りょう左遷捜査2 迷宮入り事件 (双葉文庫)の
感想若手刑事の目崎とベテラン刑事の棟方のコンビ。シリーズ2作目は早朝の荒川に浮かんだ射殺遺体に関わる殺人事件。目崎の成長と棟方との関係の変化、今作も面白く読了しました。
読了日:06月30日 著者:
翔田 寛読書メーター