Native of Ehime

最近、自然も人間も少し変。自分のできることからやってみようか。

背中を押す

2018-09-03 15:01:17 | 特に心と体にいいこと
秋田県の玉川温泉で一緒に湯治をした人が、先月亡くなった。

8年前、玉川温泉で湯治をしていた時、私を連れて行ってくれた人の知人から、その人のお父さんが愛媛から車で一人で行きたいという連絡があった。

湯治の仕方を教えて世話をして欲しいということだった。

でも、70才前という年齢だし、軽四で一人で来るのは危ないし、病気で疲れた状態では責任が持てないということで強い口調でお断りしていた。

でも、すぐに車で出発したと聞いて危ないと心配していたが、無事到着した。

すごくしっかりした人で、岩盤浴や温泉の入り方を教えると、玉川温泉の常連であるかのように湯治を無難にこなしていく。

拍子抜けするくらいで、みんなで、心配することは無かったなと驚いた。

愛媛に帰ってからも仲良くしてもらって、よく自分が育てた果物を届けていただいた。

お互いの病状はよく知っていたが、1年ほど連絡を取っていなかった。

今年も9月に会いに行くことにしていた。




5年近く前、私は効果的な治療法が無いため、標準治療は行わず、割り切ってそれ以外の西洋医学と東洋医学そして生活習慣改善などを実践していた。

10ヶ月といわれていたが、私は自分なりの治療方法で4年以上生きていた。

でも、体調がだんだん悪くなり、痛みも出てきて、マーカーが急に上昇を始めていた。

彼は私に「平蔵さん。病院もあんまり嫌ったらいかんよ。」と言ってくれた。

事前に遺伝子検査を行い、治療する分子標的薬を決めていた。

主治医や同級生の医師も治療を勧めてくれていたが、彼がそっと背中を押してくれたのだと思う。


入院して治療を開始したが、分子標的薬は劇的に効いてくれ、身体中に転移していたがんのひどい痛みが4日目から和らぎ始め、4ヶ月後にはマーカーが正常値まで下がった。

東洋医学の治療で生き延びるつもりだったが、現在は、西洋医学をメインに東洋医学でフォローをしてもらっている感じだ。

彼の一言に感謝している。








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